バイト募集はスポットへ
バイトはスポットで採用する時代へと移行しているのでしょうか。パート、アルバイトが採用できないと嘆く声を聞く機会が増えています。なぜなのか?そう感じると思います。人がいなくなったわけではない。パート、アルバイトという単純作業的ワークが嫌われ始めたのではないかとも言われています。なんとなく「バイトしてる」ことを言えなくなっているのではないか。
SNSを見れば、充実した生活をしている人がいる。はなやかな時間を過ごしている人がいる。しかも同年代でそんな生活ができている人がいるのを見せつけられています。そんな中で汗を流し単純作業的ワークをすることに「虚しさ」を感じてしまう人が増加しているのではないかと仮説が立てられています。
「スポットワーカー」760万人:コロナ前の2倍超 仲介4社、副業需要で急増 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64799160R01C22A0TB0000/
スキマバイト
現在、アルバイトの募集媒体がネット系、アプリ系に移っていますが、「スポット」で働けるバイト案内が人気。タイミー(https://timee.co.jp/ )は知っている人もいるのではないでしょうか。スキマ時間にバイト「スキマバイト」を提唱。300万人が利用していると宣伝しています。スポット採用の特徴は
- 登録必要なし
- 面接なし
- 履歴書必要なし
- スキマ時間で働ける
- すぐにお金もらえる
といった内容です。人は自由を求める存在ですが、バイト募集にも「自由を求める」傾向が強くなったと感じます。
イメージを優先している
今後の採用はイメージが悪いと採用できない状況になるのではないでしょうか。仕事の内容ではなく、単なるイメージの問題だと感じます。単純作業や重労働なバイト仕事でも人は採用できるのですが、イメージが悪い企業には人は応募もしません。バイトもフルでシフトに入らなければならないというイメージよりは、気軽にいつでもスポットで働ける方がイメージが良いのです。結局のところ、フルで働いてくれると思うのですが、友人知人に「フルで働いている」というよりは「スポットでたまに行くだけ」と言えるような環境が欲しいのです。なので、企業側はスポット採用もしていることを外に発信しなければバイトも集まらないという状況になっていくと予想しています。
まとめ
人財の採用は時代に合わせて変化が激しい領域です。毎年変わります。その読みを間違うとまったく人が集まりません。人財がいなければ経営も成立しないので、経営リーダーは採用環境への関心が求められます。採用したい年代の層が何に興味があるのか、どのような価値観で判断しているのかを知っておくことは損ではありません。また継続的に取り上げていきます。
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ビジネスリーダーのための『Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆