上司のプライドのムダ
オフィススタッフ、エンジニア向けのムダについて掲げられた項目7つ。ある大企業の事例です。その中でも秀逸だと感じた点が1つありました。取り上げてみます。
それは《上司のプライドのムダ》です。具体的にはこう説明されています。
上司のプライドのムダとは
自分に報告がなかったという理由だけで「わたしは聞いていない」と言ってませんか。リーダーがこう言うと、根回しのムダ、資料のムダが発生します。情報は上司自ら取りに行きましょう。
「聞いていない」「報告されていない」と叫んでいるリーダーを見ることは珍しくない。大手企業に限らず、どこでも発生しているのではないでしょうか。叫んでいるリーダーは、「自分が外されている」と感じており、報告がないことより外されたことを気にする場合もあります。対策としては
- 自ら情報を取りに行く
- 情報共有のしくみを構築する
ことくらいしかありません。情報共有も方法を間違うと失敗します。「メールにCCで入れておいて」とスタッフが送信するメールをチェックするリーダーもいますが数が多くなりすぎると読む時間が取れず破綻します。重要な内容だけ共有できるシステムを組むことだと思います。数人のチームなら無料ツールで情報共有は可能になりました。2022年11型から正式リリースされたこのツールは今後利用者が増えるでしょう。https://www.notion.so/ja-jp
エンジニア、オフィススタッフの7つのムダ
https://president.jp/articles/photo/63215?pn=3
①会議のムダ
②根回しのムダ
③資料のムダ
④調整のムダ
⑤上司のプライドのムダ
⑥マンネリのムダ
⑦「ごっこ」のムダ
今回のリストを提出せよ
ムダについて考えたとき、こんな事例を思い出しました。「このプロジェクトの取り組みスケジュールを作成せよ」とリーダーからの指示がありました。このような依頼がある場合、その都度スケジュールを表計算ソフトで作成してませんか。
これほどムダなことはないと感じます。というのも、プロジェクトメンバーが利用しているスケジュールと別にスケジュールを作成しても使わないからです。単なる上司が見たいだけのプロジェクトスケジュール表になるからです。
では理想はなにか。各メンバーが利用しているスケジュールの中にプロジェクトスケジュールが入力されるのが理想です。そのスケジュールをリーダーが確認すればいいだけの話です。
まとめ
上司のプライドはムダである、と社内に明言すると組織の病は減ります。組織の病が大きく減少する組織もあることでしょう。それほどまでに上司のプライドのために仕事が増えているのです。ムダになっているのです。社内に掲示して上司のプライドを減らす取り組みはおすすめかもしれません。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆