全入、無料となる

奨学金制度の見直しが進められています。奨学金の返済は大きな負担になるケースもあり問題視されていました。今後は年収が300万円を超えた段階から返済がスタートする形式になるようです。「出世払い型奨学金」と呼んでいるようです。

奨学金制度を眺めていると思う浮かぶことがあります。将来は大学への入学は希望者全員が入ることができるようになるのではないか。(全入)しかも学費は無償になるのではないでしょうか。

出世払い奨学金 先行導入の英豪、回収の難しさ課題

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE113LP0R11C22A1000000/

なぜなら大学の形が再定義されると予想できるからです。。特に、リアルな場所が必要なのか問われると思います。オンライン上でも良いのではないか。リアルに集まって学ぶ意義と学費が釣り合わなくなると感じるのです。

オンラインでも学ぶことができる環境

オンラインで学ぶ環境はすでに整いました。臨場感はありませんが学ぶだけなら現在の環境でも十分可能です。実際、海外の大学の授業もオンライン上に公開されています。どこにいても学ぶことができる環境はすでに整った事実は誰しもが理解していると思います。

大学の定義が変わる

大学は学ぶ場所ではなく同年代が集まる場所で人脈をつくる場所に変化するでしょう。一緒に学ぶというより、一緒に取り組む場所になっていくと感じます。中心にあるのは学び・学問ではなくなると思うのです。

現在でも大学はスタートアップ企業の輩出を目指しています。大学経営に直結することなので学問の成果よりスタートアップ企業の成果の方が今後は重要になってくるのではないでしょうか。そうなると大学は起業するための準備期間となるケースもあるのです。
(参考:大学がベンチャー支援を掲げ起業にスポットライトを当てている )

単なるサークル活動が中心になることもありうるでしょう。人が集まりチームをつくり、チーム運営することを学ぶ場所として大学が機能するかもしれません。

まとめ

大学が見直される時期が来れば、「はたらく」ことも定義が変化すると考えています。会社に入社すること、就職することが「はたらく」ことでしたが現在は違います。個人の能力で貢献することが求められています。

大きな視点で見れば理解できると思いますが、個人がはたらくことは回り回って世の中に貢献していきます。なので個人の能力を活かし、会社に貢献することも、最終的には会社から世の中への貢献につながっていくのです。

このサイクルが理解できれば「自己成長をし続けることが世の中の貢献になる」ことが理解できるはずです。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆