半径によって変化させている常識の基準
常識とは自分のまわりで判断される基準です。この常識も自分のまわりの半径によって基準が変わるから興味深いです。たとえばこのような感じで半径が分類されます。
- 個人
- 自分のコミュニティ内(会社、知人、サークル)
- 住んでいるエリア
- 日本
- 世界
という感じでしょうか。それぞれの半径で判断基準を変えているのではないでしょうか。ギヤチェンジしている感じです。そのため自分の常識と他人の常識に差異があったり、まったく違うケースもあるのです。
日本以外の世界の常識
企業経営においては海外と比較すると日本の常識がよくわかります。日本の特徴や特殊性を感じることができるのです。たとえば、景気後退期に日本では企業に対して公的支援が行われます。これは、外国では当たり前のことなのでしょうか。特定の業界や特定の企業を公的支援することに関しては毎回賛否が分かれます。たとえば為替変動やが急激に動いたりコストが急騰するときは、特定の業界に対して公的支援が行われています。
公的支援が問題ではなく、その結果が問われてると感じます。こんな論調もあるのです。公的支援では経営の抜本的解決にならない、という論があるのです。そのためか、海外では公的支援が行われていないようです。まったくないとは思いませんが限定的だということだと解釈しています。雇用に関しても柔軟に調整できるので公的支援は手厚くないのではないかと思います。
公的支援は、さらに根本的な問題があります。多くの公的支援は、ゾンビ企業を延命させるだけで、企業の経営を抜本的に立て直すわけではありません。「公的支援は企業・社会にプラスにならない」というのが、日本以外の世界の常識です(なので、世界の大半の国では個別企業への公的支援をしていません)。
日沖 健 : 経営コンサルタント 東京経済オンライン
まとめ
海外の常識がすべて良いわけではありません。なので、海外の常識との差異だけは知っておくほうが得策でしょう。経営環境も違いますので、すべてが当てはまるわけではないからです。ただ、将来世界中で当たり前になるであろう基準だけは予測しておくことが望ましいと感じます。ローロッパでは国内移動は飛行機ではなく電車利用が増えています。寝台列車も増加。この流れもいずれ日本に来るのかもしれません。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆