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上昇せざるをえない住宅ローン金利なのか

こんな相談がありました

こんな相談がありました。「家を建てたいのですが住宅ローンは変動金利と固定金利とどちらを選ぶべきですか」と。金融のプロに複数人相談したようですが、全員「変動金利がおすすめ」と言っていたそうです。ただ変動金利だと金利上昇したときのリスクを考え、心配になってセカンドオピニオンを求めてきたようです。これについては何度か取り上げていますが、①短期的には変動金利の方が返済額が少ない、②長期的に見たら変動金利の方がリスクが高い、と思っています。実際には住宅ローンを30年前後かけて支払い終了しなければ、どちらが得か損かはわかりません。

最近は経済学者が金利の動向について警鐘を鳴らすようになっています。変化があるので、今回はいくつか取り上げておきます。

上昇せざるをえない

日本の低金利は意図したコントロールによって維持されています。これは「健全な姿ではない」という考えの方もいます。賛否両論なのです。専門家でも意見が分かれます。日銀総裁が2023年の4月に交代予定です。次期総裁がどのような考えで施策を決定するのかによって、金利は動くと予想されています。金利変動は「市場に任せる」と考える方が日銀総裁になれば金利は上昇していくでしょう。

下記記事によると「住宅ローンは上昇せざるをえない」という意見になっています。

住宅ローンは上昇せざるをえない 野口悠紀雄氏 ダイヤモンドオンライン

https://diamond.jp/articles/-/314598

変動金利と固定金利の話

なぜ金融機関は変動金利をすすめてくるのか。その理由を解説しています。金融機関は資金を顧客の貯蓄によって調達しています。調達コストとして利息を顧客に支払う必要があります。この利息は金利の変動によって額が左右されます。金利が上昇すれば金融機関が支払う利息も増えるのです。金融機関の収益は貸し出したお金の利子が源泉になります。変動金利で貸し出したほうが、増加した支払い利息に対応できるのです。しかも変動金利は顧客の住宅ローンの支払い金額も低い。お互いのメリットが一時的に合致するのでおすすめしているのです。

借り換えがパンクしたら

ひとつだけ指摘しておきますが、もし急激な金利上昇が発生した場合、変動金利の住宅ローンの方々は固定金利へと借り換えすると思います。借り換えの人が一気に増えたら、金融機関は対応できるのでしょうか。借り換え手続きの経験がある人は借り換えの手間を理解していると思いますが、予想以上に時間がかかります。これがパンクすると、借り換えしたくても借り換えできない状況になると予想してしまいます。杞憂に終わればよいのですが。

まとめ

将来のことは誰もわかりません。目の前の支払いが低いのを選ぶのもひとつの選択です。目の前の支払い額が多くても将来にわたってリスクを限定的にする(減らす)のもひとつの方法でしょう。個人的にはリスクを減らす選択の方がストレスが少ないと考えています。限りなくリスクを減らし、他のところやビジネスにおいてはチャレンジする方を選びたいところです。

追記:
書籍
超インフレ時代の「お金の守り方」 藤巻 健史 (著)
→こちらにも『住宅ローンは今すぐ固定に』と出ています。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆