リスキリングの根底にあるもの
まずは大企業からスタートしているリスキリング。当サイトでも何度か取り上げています。(リスキリングとは何か)スキルの再構築のことをリスキリングと表現していますが、これは単なるスキルアップの話ではありません。場合によっては職種が変わることもあるのです。大幅なステップアップを目指せる内容だと認識しておいた方がいいのです。
日本の大企業でも全社員を対象にリスキリングを実施していますが、根底にあるのは新しい世界(DX)への対応です。DX人財が不足しているので採用を強化していますが、そもそもDX人財が不足しているので社内で育てたいと考えているのです。
事例がある
たとえば米国Amazonはリスキリングのことを『upskill』と呼んでいます。全従業員の1/3である10万人を対象としています。倉庫(フルフィルメントセンター)で働いている人がupskillによって新しい技術を習得し、社内で新しい仕事に就いているようです。採用ではなく、社内から人財を生み出す方向に7億ドル(約1,000億円)以上を投資する予定なのです。採用難のときほど社内人財への期待が高まる傾向にあります。
Amazon:「upskill」
https://www.businesswire.com/news/home/20190711005341/en/
Amazon は 7 億ドル以上を投資して、全米の従業員の 3 人に 1 人にスキルアップ トレーニング プログラムを提供します。(100,000人が対象)
具体的な求められている人財像
Amazon内で求められている人財要件は次のとおり。
- データ マッピング スペシャリスト
- データ サイエンティスト
- ソリューション アーキテクト
- ビジネス アナリスト
- ロジスティクス コーディネーター
- プロセス改善マネージャー
- 輸送スペシャリスト
上記が急上昇している仕事内容であり、この人財が必要とされています。
まとめ
DX人財については成功事例が少ない状況です。これが1年後、2年後には当たり前のようになっているのでしょう。ということは、そのときに求められる人財がピックアップされ、それ以外は疎外される可能性もあります。シビアになるでしょう。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆