過去を振り返ると

たまたま見ていたデータをダウンロードしたら、予想外に詳しく出ていたのでとりあえずグラフ化。それが下記のグラフです。出典は、財務省のWebにある国債金利情報に掲載されている過去の金利情報(国債金利推移)のcsvデータから作成しました。とても読みにくいので画像をクリックして拡大して見てほしいです。

元データは大量にありますが国債1年から10年のデータだけを選んでグラフ化しています。最初のデータは1974年からになっています。10年国債だけはデータが1986年からになります。グラフ上に丸印がいくつかありますが、この丸印が10年国債金利の推移になります。

国債金利推移1974年からグラフ
fjconsultants作成(国債1年〜10年のみ抜粋して作成)

このグラフを作成したかったわけではありませんが、他のことをリサーチしているときに見つけたのでとりあえず情報として保管しておきます。1974年から2022年までの48年間のグラフになりますが、真ん中で分けると
・左半分(1974年〜2000年ごろ)
・右半分(2000年ごろ〜2022年)
で景色が違うことがわかります。右半分に関しては2011年の東日本大震災以降に大きく下がっており、そのまま継続しているのもわかります。

トレンドの読み方

「40年ぶりのことが発生している」と言われているので、その前から振り返らなければ今後のことは予想できません。戦後からの振り返りが求められているような気がします。長い期間を大枠でとらえるスキルが今後は価値が発生するのかもしれません。10年前のこと、20年前のことだけでは対応できない可能性が高いからです。

上がったものは下がる、下がったものは上がる、という単純な原則から考えても国債の金利が低いままなはずはないでしょう。いずれ戻っていくだけのことです。ましてや海外の国々では金利上昇のタイミング。日本だけ低金利を続けるのは「歪み」が出てしまうのは当然なのかもしれません。ただ、日銀の方針を頑固なまでに固執していたので何か厳しい状況へ自分で追い詰めているようにも見えてきます。

日銀が招いた利回りのゆがみ、市場は警戒を(WSJ)

https://jp.wsj.com/articles/investors-should-keep-an-eye-on-japans-kinky-yield-curve-11673400771

まとめ

今後もビジネスの戦後史からいくつか取り上げる予定です。過去を知りながら将来を見通すことができればベストだと考えています。あくまでも予測が当たるかはわかりませんが、自分の予測を明確にしておくのは重要なことだと考えています。予測がなければ判断もできず決断もできません。流されていくだけです。そうならないためにも準備しておくことだと感じます。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆