高いね電気代

一般家庭の月間電気代をヒアリングしていますが1世帯当たり
・5万円だった
・7万円になってしまった
という声を耳にするようになりました。家庭用電力としては今まで見たことがないような金額になりつつあります。今は光熱費が話題になりやすい時期にきています。

ただ2022年のことを思い出してください。何が高騰していたのか。話題になりやすかったのか。もうすっかり慣れてしまい話題にもならない状態ですが、「ガソリン代」が話題になっていた時期があるのです。もう、忘れてしまっています。

今は目先の電気代、光熱費が気になっています。冬だからというのもありますが、世帯当たりの電気代は異次元へと突入している感じです。切実な問題になりつつあります。

省エネのために

各家庭で省エネ対策をしているようです。方法としては

  • 暖房機器→使用時間短縮、使用禁止
  • 暖房機器を省エネタイプに入れ替え→電気代が安い暖房機器に変更、中には石油ファンヒーターをやめてエアコンに集中させるとか

と工夫をしているようです。使用禁止は極端過ぎるのでおすすめしません。暖房機器の入れ替えでは、電気毛布を上手に利用すると節約できると推奨している人たちもいます。歴史ある湯たんぽも活躍するのではないでしょうか。

暖房機器より大切なこと

ここで考えたいのは、暖房機器ではなく家の断熱についてです。日本の家は断熱の基準が海外と比較してゆるい。断熱性能が低いのです。アルミサッシが普及しているのを見ればそれがわかります。サッシは断熱が弱い部分。ガラスを複層ガラスにしたり、木製サッシ、樹脂製サッシにするのがベストです。ただ予算があるのでどうしてもアルミサッシを選ぶこともあります。その分、暖房、冷房の費用は高くなります。初期費用を低くすれば維持費がかかる。初期費用を十分費やせば維持費は下がる。そんな関係性になるのです。

ちなみに米国では、「約半分の州でアルミサッシが禁止」になっています。アルミの方が熱伝導率が1000倍にもなるからだそうです。日本はそこまでではないのが現状です。

後から投資のリフォーム

住まいは金額が上がるほど光熱費のかからない家になっていきます。そうなるはずです。中には冷暖房機器が不要の住宅も販売されているくらいです(ただ価格は高額です)。断熱に関しては、住み心地が事前に想像できないこともあり計画のときには軽視されがち。見えない部分ですが重要なところなので後からでもリフォームすべきだと感じます。

まとめ

今回は住まいの省エネを考えましたが、他の場所も同様に考えた方がいいと感じています。それは職場であり、事務所、作業場、工場、倉庫です。会社のお金なので光熱費に関して大きな痛みを感じないのかもしれませんが省エネできるところはまだあります。断熱についてはさほど手をつけていないのではないでしょうか。今後、どこかのメーカーが斬新な提案をしてくると思っています。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆