不足がここにも

以前と比較すると隔世の感があります。人手不足についてなのですが、この領域も足りていないことに世の中の変化を感じているのです。それは教員不足です。知り合いにも教員は多い方なのですが、いまから30年前は教員なるには倍率が高く競争も激しかった。地元の教員採用に通らず、併願できた北海道にそのまま住みついた人もいます。

街頭で呼びかけ

高知県では教員不足のため教員確保の呼びかけを街頭でしています。そこまでやらなければならないのです。単なる不足もありますが、最近では不人気な仕事と認識されているのも原因のひとつです。過重労働とレッテルを貼られてしまった。企業でたとえるならブラック企業のような扱いを受けているのです。たしかにまわりでも教員の仕事が大変で休職した話題も耳に入ってきます。

“教員不足” 教育長が街頭で教員確保への協力呼びかけ 高知

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230313/k10014006841000.html

デジタル化へ進むのか

学校教育はデジタル化へ進んでいます。タブレットを配布して教科書がデジタル化されています。そうなると、教員もデジタルシフトしていきます。そうなれば、生産性も下がり労働条件もよくなるはずです。しかし、そう簡単ではないでしょう。もともとアナログで行ってきたことをデジタル化する工程に時間がかかるかるです。新しいスキルを身につけるところからになります。

AI先生の導入

教員不足のため教員免許の更新制度が撤廃されています。10年に1度の更新が必要でした。更新を忘れて失効する人もいたらしく2022年7月1日から更新廃止。現在は必要ありません。ただ、教員不足の根本解決にはなっておらずこのまま不足が続けばAI先生の導入になるでしょう。知識移転だけなら個人ごとにカリキュラムを作成してくれるAI先生がベストです。そうなれば集合教育の機会は減り、集合教育と個別教育のハイブリッド型へ移行するのではないでしょうか。

まとめ

これからさまざまなところで「不足」が問題になるのでしょう。人気があった職種も不足になる可能性がでるかもしれないのです。教員は公務員なので安定しているといわれていますので人が集まらないことはないと思うのですが、職場改善が行われていないと今後も課題は残り続けるでしょう。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆