監督の変化を感じる

スポーツの日本代表が活躍していますが監督のイメージが変化したと思いませんか。サッカーの森保監督、WBCの栗山監督のことです。スポーツの世界で監督のイメージはいろいろあると思いますが
・熱血漢
・引っ張っていく
・瞬間湯沸かし器
・寡黙
と表現できるような監督でした。そのイメージから外れた監督が出始めたと感じるのです。この流れはあるときから感じていたのですが今になると「変化したのがより明確になった」と考えています。

駅伝の監督像

正月になると箱根駅伝が行われますが、青山学院が勝ち始めたときに「原晋監督」があまりにも体育会系から遠い人だったのが印象的でした。箱根駅伝の監督といえば、走っている後ろのクルマから「ゲキを飛ばす」存在だったのです。それが、さわやかイメージの監督が優勝してしまったときからスポーツの世界も変わり始めたと思っていたのです。

どう変わったのか

では、どのように変わったのでしょうか。

今までの体育会系の監督やリーダーは
・オレについてこいリーダー
でした。文句を言わず、言われたとおりのことをやれ、といった感じでしょうか。メンバーをコントロールする(思いのとおりにする)タイプです。しかし、メンバーはリーダーの奴隷ではありません。今では受け入れられないことも増えているのです。

オレについてこいリーダーの評価は現在ではこのような感じです。
・ほったらかしにするリーダー(放置するタイプのリーダー)
と見なされているのです。そこに高い評価はありません。なので、そこに気がつかないと、新しいメンバーが入るたびに評価が下がっていくでしょう。
「あのリーダーに意見を伝えても全然聞いていない」と言われているケースもあります。メンバーから意見を聞く機会は設けますが、内容については聞き流してしまうのです。そして結局のところ自分の意見をゴリ押ししてしまうケースです。

今後のリーダー像

では今後のリーダー像はどうなっていくのでしょうか。それは
・メンバーのことを気にかけている
ことが前提になってきます。気を配っているリーダーです。配慮しているリーダーです。ここで年代のスレ違いが生じるのですが、メンバーに対してリーダーがペコペコするわけではありません。リーダーとしての引っ張る姿勢を見せながらも、細かいところでメンバーごとに気にかけていることが大切なのです。

まとめ

この監督についていきたい、このリーダーと一緒に仕事したい、と思わせるような配慮をリーダーはしていますか。単にミーティングをして、評価をして終わりではないでしょうか。そこが今後は問われると思います。時間をかけず、でも配慮していると感じてもらえるようなリーダーが理想の姿です。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆