デジタルガバナンス・コードとは
デジタルガバナンス・コードとは「企業においてデジタル技術を活用する際のガバナンスの枠組みを定めたもの」であり、経済産業省は2020年に「デジタルガバナンス・コード2.0」を取りまとめています。2022年に改訂された新バージョンになっています。こうした枠組みをつくった理由は「企業が適切なガバナンスを実現し、信頼性の高い事業運営を行うことができるようにするため」です。ということは、次は実践です。実践するにはどのように進めたらいいのでしょうか。
デジタルガバナンス・コードとは
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dgc/dgc.html
実践の手引き
中小企業向けの「デジタルガバナンス・コード」実践の手引きが公開されています。わかりやすい内容です。前提としてDXの定義は外したくないポイントです。そもそもDXとは
- ○:データやデジタル技術等を使って、顧客目線で新しい価値を創出していくこと
- ×:単にデジタル技術やITツールを導入すること
と定義されています。デジタルツールを導入することがDXではありません。スタートはデジタルツールを導入するところからで良いのですが、最終目的は新しい価値を創出することです。新しい視点が見つかることであり、新しい意味を見出すことでもあります。その点からズレると単なるツール導入で終わってしまいます。
事例からわかる
こうした未到の地については一歩も踏み出せないことがありますが、そんなときは事例を見ることです。ここでも事例がいくつか公開されています。
1:要約版
ではスライド資料で公開されているので、概略をつかむのにタイパが良いです。時間がある方は、実践の手引き(本文)を読み込むといいでしょう。https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dx-chushoguidebook/tebiki.pdf
まとめ
2020年に公開されてから2年以上が経過しています。そろそろ中小企業にも普及スタートとなるのではないでしょうか。2年後、3年後から普及期が訪れることはよくあることです。知り合いの会社が導入しているからそろそろうちも、と感じ始めるときかもしれません。ただ、冒頭にも解説したとおり「目的は新しい価値の創出」です。そこに到達するまでは止めないことです。
中堅・中小企業等向け「デジタルガバナンス・コード」実践の手引き
https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/investment/dx-chushoguidebook/contents.html
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆