サイロ化現象

組織の分断・孤立化を「サイロ化」と呼ぶことがあります。非連携な状態を指しています。あまり使用頻度は高くありませんが、情報伝達の領域では使われる言葉のひとつです。組織内で情報が閉じられた状態が発生することがあるからです。ある部署で知り得た情報が他の部署では知らないままになっていることがあるのです。「情報が共有されない」という課題はどこの企業にも少なからず発生しています。サイロ化の解消は大きな命題なのです。サイロ化はDX化の障壁になってしまっています。

サイロ化とは
組織や情報が孤立し、共有できていない状態を指します。 データを活用した経営が重要視されるなか、多くの企業がIT環境のサイロ化に直面しています。 IT環境のサイロ化は、企業のデータ活用や、DX実現への大きな障害となりかねせん。

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サイロ化の原因は

サイロ化が発生する原因は何でしょうか。単なるコミュニケーションの問題なのでしょうか。実は、そう簡単に断言はできません。たとえば、部署ごとの目標が大きくかけ離れているケースはサイロ化しやすい。目標の違いが情報共有を必要としなくなるのです。ただ、ここで問題なのは情報共有しないことではなく、部署の目標がまとまっていないこと。ひとつの方向を向いていないことが原因です。

解決するには

サイロ化の解消を考えるとおそらく「コミュニケーションの活性化」が答えとして出てくるのではないでしょうか。ただ、このコミュニケーションの活発化が解決につながった経験があまりありません。というのも、活発の度合いが不明瞭だからです。単にあいさつをするようになっただけでも活発化は進んでいます。しかし、あいさつだけではサイロ化は解決しないでしょう。方向性をひとつにしながら、自分たちが持っている情報を開示する文化をつくっていきたいところです。見せる文化を醸成していくことです。

まとめ

サイロ化の語源は飼料を保管するサイロから来ています。飼料の種類ごとにサイロが分けられているのでサイロ化という言葉が出てきました。サイロ化が続くと企業にとっては効率も上がらないですし、組織の相乗効果も発揮されないでしょう。部署ごとの成績を足し算した合計が企業成績になっているだけです。サイロ化が解消されるとそれがかけ算へと変貌するのです。組織の飛躍は足し算からかけ算へ移行することだといえるでしょう。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆