脅威とガバナンス

ChatGPTを運営しているオープンAI社が公開している文章の中に次のようなものがあります。「 10年以内にAIがほとんどの分野で専門家のスキルを超える」と予想しています。 大企業も抜かされますよと、暗に言っているような気がします。

次の10年以内にAIシステムはほとんどの分野で専門家のスキルを超え、現在の最大の企業のような生産活動を行う可能性があると考えられます。

https://openai.com/blog/governance-of-superintelligence

この文章はガバナンスの提案をするために書かれたものです。 AIがあまりにも脅威なので、阻止する動きが出てきたため、オープンAI社はガバナンスについて自分たちから提案をし始めているのです。 ガバナンスとは、監視、統制するための仕組みです。 倫理的なベースがなければ、AIが悪用されるのは目に見えており、早急なガバナンス求められているのでしょう。

ガバナンスとは
統治のあらゆるプロセスをいう。政府、企業などの組織のほか、領土、ITシステム、権力などにも用いられる広い概念であることが分かる。ガバナンスにおいては、関係者がその相互作用や意思決定により、社会規範や制度を形成し、強化し、あるいは再構成していく。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%90%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B9

合意なければ

ガバナンスの合意が形成されない場合、AIの利用禁止となることも考えられます。ここでのポイントは、AIの脅威でガバナンスが合意されないのか、オープンAI社への脅威でガバナンスが形成されないのか、という点。現在、オープンAI社の包囲網ができあがりつつあります。つぶされる可能性は否定できません。そのために先手を打ってガバナンスの提案をしていゆと思います。

専門家がいなくなる

オープンAI社が予想している。10年以内に AIは、専門家を超えるという表現から見れば今後、専門家は徐々に消滅していくことになるでしょう。 数年後から10年後には専門家がいない世界が訪れるのです。どのような状況になるのでしょうか。

意外に快適な仕事環境になるのではないでしょうか。専門家に質問して、返答をもらうのは時間がかかることであり、工数もかかります。これがAIとのやりとりで解決するのであれば楽。この快適さを体験すると後には戻れないのです。携帯電話が普及するときや、ネットで検索する体験をしたときのような「便利さ」「快適さ」がやってくるのです。

まとめ

ChatGPTのiOSアプリも日本で公開されました。似たようなアプリばかり出ているので、気をつけてください。アプリ化されると、使いやすさが上がり、使う頻度も上がるでしょう。音声入力でAIに質問できれば会話が成立します。AIは前提条件や背景を詳しく説明すると、それなりの返答を出してきます。文章で書くと手間がかかりますが、音声入力で普通に説明すれば簡単に求める答えが引き出せます。しかも、アイデアを出してほしいときには無制限に出し続けてくれます。楽しい世界です。