農業で注目

持続可能性という言葉がよく耳にするものとなりました。その中で、特に農業界で注目を浴びているのが「パーマカルチャー」というアプローチです。では、このパーマカルチャーとは一体何なのでしょうか。今回は、パーマカルチャーの概要とその普及について掘り下げてみたいと思います。

パーマカルチャー

パーマカルチャーとは造語で①パーマネント(永続)、と②アグリカルチャー(農業)を組み合わせたもの。最近の言葉ではなく1970年代から提唱されている内容です。直訳すれば「持続的な農業」となります。農薬や機械の代わりに自然の働きを利用し農作業を減らす農業になります。

パーマカルチャーとは
パーマカルチャー (Permaculture) という言葉は1970年代にオーストラリア南部のタスマニア島で暮らしていたデビッド・ホルムグレンとビル・モリソンが作った造語である。ふたりによれば最初その言葉はパーマネント (permanent) とアグリカルチャー (agriculture) を組み合わせ「永続する農業」という意味が込められている

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC

なぜパーマカルチャーが注目されているのか

現代の農法は、大量の農作物を短期間で生産することを重視しています。その結果、土地の疲弊や環境への負荷が増しているのが実情です。パーマカルチャーは、このような課題を解決するための一つの答えとして位置づけられています。自然との調和を基盤としたこの農法は、持続的でありながらも豊かな収穫をもたらすことができると考えられています。

パーマカルチャーの普及

全世界での環境問題の高まりを背景に、パーマカルチャーは多くの国々で注目され、普及が進んでいます。特に若い世代の農家や環境活動家たちが、この持続可能な農法の普及に努力しています。ただ、今までの農法を駆逐することはないでしょう。限定的なエリアで取り組みが行われ、その部分だけが持続している形だと思います。成功事例は出てきますが、とても限定的。日本の事例も少ないのではないでしょうか。ただ、こうした動きは無視することができないくらい大きくはなっています。いずれ、普及期が来るのかもしれません。

まとめ

持続というキーワードは周期的に流行っているように感じます。出現時期は、「持続的ではない」時期に出てくるのでしょう。現在も農業に関しては「持続的ではない」状況を意識する人が増えているので、パーマカルチャーが取り上げられると思います。世の中の進化とともに、回帰したいという考えも一定層出てくるのが普通です。それがどこまで広がるのかは今後も動向を知りたいところです。

パーマカルチャーは石油危機などを背景に1970年代、持続的な農業を目指し生まれた。「持続可能であっても労働集約型の、伝統的な暮らしに戻るのではありません」と東京大学の宮沢佳恵准教授(環境保全型農業)は説明する。農薬や機械の代わりに自然の働きを生かし、農作業を減らすなど「人間と地球環境が共に生かし合えるよう仕組みをデザインする」のが特徴

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD171FV0X10C23A7000000/

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