未来の主役
未来の市場について考える機会がありました。どの製品が売れるのか、どのようなニーズが主流になるのか、と考えることは数多くあります。しかし、シンプルに考えれば未来の消費者が何を買うのかが分かればいいわけです。しかも
・だれが未来の市場の主役なのか
を考えれば答えが出てくると思います。特に、自分たちの業界において、「将来の主役」となる顧客像を想像することが価値があると思います。
では、どのように将来の主役を見出していくのか、考えてみたいと思いまうs。
どこにいるのか
未来の市場の主役はこれから大人になる人たちです。この事実は覆すことができません。そのため人口動態が市場を左右し、将来予測ができるのはそのためです。細かいところを見ていくと、これから大人になる人は、5年後、10年後、20年後に何を買うのでしょうか。今と変わらない消費の部分もあります。しかし、新しいものを求めるケースも出てくるでしょう。
・買い続けるもの
・買わなくなるもの
・新たに買うもの
に分かれてきます。これから大人になる人の行動を予測するにはその人たちが
・価値があると感じて購入する
という部分に注目することです。
価値の発生源
お金を払って手に入れたいという行為は価値観に基づきます。その価値観は成長する過程で形成されていくものです。生まれ持ったものではありません。そのため、価値観形成プロセスを見れば、これから大人になる人の消費も予測できるでしょう。何に価値を置いているのか。大事にしているのか。手に入れたいと思っているのか。
最近のZ世代でも言われるのが、形あるモノを手に入れたいという所有欲が減退していること。消費が少なくなっていると言われています。しかし、これは一面しか見ていません。手に入れたいものが形のないものに移行しているからです。所有欲ではなく「人に貢献したい、社会に貢献したい」という欲へと変化していることもあるのです。このあたりを間違って認識しないようにすることが未来の市場予測のうえではポイントになるでしょう。
まとめ
未来を予測することは楽しい行為です。新たな市場が生まれていくからです。衰退する市場もあるでしょう。しかし、新たな市場とのトレードオフの関係になっていることもあるので、未来の市場を自ら生み出していくことは欠かせないと感じます、
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆