根性練習からの脱却

トレーニングや練習を通じて、私たちは自己の成長を目指します。しかし、「厳しいトレーニング」と「根性練習」は、そのアプローチや意識が大きく異なります。最近ようやく意味のない「根性練習」からの脱却が実現しているのではないでしょうか。プロ野球の世界もそうですが、バスケットも同様な動きを見せています。誤解してほしくないのですが、意味のない根性論の練習は不要ですが、厳しさを持ったトレーニングは必要です。ここは押さえておきたいポイントです。では、意味がある練習と意味がない練習の違いはなんでしょうか。その点を考察してきます。

相違点

相違点は次の3つ。

  1. 問題意識の有無:厳しいトレーニングは、特定の目標や課題を明確に持って行われます。たとえば、特定の技術の向上や、身体能力の強化など、明確な目的が設定されています。一方、根性練習は、目的や課題が不明確なまま、ただ耐えることを目的とした練習となりがちです。
  2. 集中力の有無:厳しいトレーニングは、高い集中力を必要とします。短時間でも、集中して取り組むことで、効果的な成果を上げることができます。対照的に、根性練習は長時間の継続を重視し、その中での集中力が散漫となり、効果的な成果を得られないことが多いです。
  3. 課題なき長時間トレーニング:トレーニングや練習が長時間にわたる場合、その質が低下するリスクが高まります。特に課題や目的が明確でない場合、ただ時間を埋めるための練習となり、成果が得られにくくなります。これは、時間を無駄にするだけでなく、怪我や疲労の原因ともなり得ます。

このように意味のない練習は、根拠もなく、集中力もなく、単に長時間の練習をしています。長時間練習をすることに意味を見出すこともあり厄介です。今後は、短時間で集中力を高め、意味のある厳しい練習が主流になるのではないでしょうか。

まとめ

結論として、トレーニングや練習を行う際は、明確な目的と課題を持ち、質を重視することが重要です。ただ耐えるための「根性練習」よりも、効果的な集中力のある「厳しいトレーニング」を選ぶことで、確実な成長を遂げることができるはず。ビジネスにも応用ができます。集中力がない状態では仕事をしない。休憩を取ってから集中力のある仕事をすることです。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆