人の判断は迷う
人を判断するとき判断する方法がいくつかあります。名刺を見て肩書きで判断するのが一般的なのかもしれません。現在の地位で判断する手法です。これは一瞬で判断できるので便利。この人はこんな人だ、というラベルをすぐに貼ることができ、付き合うべきなのかわかるという利点もあります。しかし、人物を正確に判断しているかはわかりません。また、自分でその人を判断していないので間違うこともあります。他にも、その人の将来性は判断していないので、将来の人間関係構築には不適格。
営業の仕事や社外の人と接する仕事をしている人には伝えていますが、相手の方の「将来性を見極める」ことはとても重要です。相手の方が5年後、10年後にどのような成長を遂げているのか分かりません。わたしにも経験があります。会った当時はとてもネガティブな方でしたが、その後は大きく出世しています。たまたまお会いしたときが、状況がわるかっただけで、その後の活躍は実力です。そんな経験があるので、最初の印象はあくまでも最初だけに留めています。
肩書きで覚えない
人のことを名前で覚えることは重要なのかもしれません。とかく、名刺をいただくと「〇〇会社の部長さん」と肩書きで記憶してしまうことがあります。しかし、肩書きは永遠ではありませんし、その人のことを記憶しているとは思えません。肩書きで覚えるのは「記号化」なので楽なのですが、その人自身を記憶しているわけではないので注意です。あくまでも、その会社のポジションの人を記憶しているだけです。名刺を渡すときに、自分のフルネームを覚えてもらうまで名刺を出し続ける営業さんがいました。単なる担当で記憶してもらいたくない、という意思表示がそこにはあらわれています。余談ですが、電話やメールでフルネームで名乗る人を採用する、という社長さんもいます。フルネームで名乗る人は仕事ができる、と判断しているのです。興味深い内容だと感じます。
上下関係
人と最初に会ったとき
・上下関係
を気にする人がいます。上下関係がわからないと話しができない人もいます。上に立たないと会話をしない人もいます。これは今後の時代において、損をするでしょう。上下関係も大事ですが、あくまでも相手を尊敬するためです。上から話しをするためではありません。上から目線で人と接していると情報も集まってこないですし、時代に遅れることにもなるでしょう。
まとめ
年末になると、今年お会いした人を振り返る時期にもなります。今年は後半時期から人の流れが活発になっています。そのためプラス面も非常に増えましたが、衝突も増えているでしょう。また情報が限定されたままで仕事や生活をしている人もいます。世の中が動いているのを実感していません。そのためにも、移動し、人に会うことは貴重な体験です。そこには時間もお金も投資すべきだと感じます。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ藤原毅芳