逆戻りの製品が出る時期

行き過ぎたら逆戻り。進化スピードが速いとき、逆戻りの製品が出てくることがあります。たとえば「速読」が流行り過ぎると、逆の「遅読」が推奨されたりします。また、時間に追われるときほど、時間を感じさせないデザインの時計が発売されるものなのです。時計に関しては、あえて時間がわからないような時計も出てきています。下記は腕時計なのですが、正確な時間は見てもわかりません。パルス振動によって時間を感じることができるだけです。時計を見て、時間に追われる生活から離れる仕組みです。見ても時間がわからない環境にして、ときどき振動による時間を認識する手法。単に時間から解放される選択ではなく、時間の感じ方を変えていく考え方です。

このような製品が出てくる時期は、「スピードが速い」時期だと感じます。時間に追われ始めたと思い始めたのではないでしょうか。ちょっとした疲れを感じているのかもしれません。

地球時計

そういえば、思い出したのですが、下記の地球時計wn-2という腕時計は、20年以上前の製品です。腕時計上に、地球儀が回る仕組み。買った記憶があります。とても珍しい製品でした。これも時間を感じさせない時計で、地球という天体の動きで時間を感じさせる手法が当時は斬新でした。残念ながら2011年で製造は停止しています。

複雑からシンプルへ

製品の機能が多機能になったり、複雑になればなるほど、超シンプルな製品が出てきます。携帯電話(ガラケー)時代にもそのようなことがありました。スマホ時代の今も同じことが今後も発生してくるでしょう。スマホは完全に「パソコン」と同じだと感じていますが、シンプル機能として「電話する」「メッセージを送付する」といったことだけできるスマホがあってもいいのではないでしょうか。

まとめ

逆戻りの製品が出てきたとき、世の中はある意味疲弊しているのではないか、と考えるようにしています。活発に行動し始めて、プラス面もあれば、逆に疲れ果ててしまっている部分も表面化していると思います。その問題を解決するシンプル製品が次々と出てくるのか。その動向を確認したいところです。

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