転換時期に

転換してきた経済。米国の金利上昇もストップ。2024年からは金利がダウンさせる予定だとFRBが伝えています。状況によっては利上げをするかもしれない、とFRBが言うのではないかと予想する人もいましたが、意外に金利をダウンさせることを明言。これにより米国経済はソフトランディングするのでは、という、期待値がさらに上がっていくでしょう。株価もその期待値とともに上昇することが予想されます。

米FRB利上げ見送り 3会合連続 来年少なくとも3回利下げ見通し

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231214/k10014287591000.html

沈静化したのか

ただ、インフレの沈静化は完璧な状態ではありません。2023年11月の米国雇用統計では市場予想を上回り、労働市場の力強さが証明されています。雇用が予想より多いということは、まだ景気が冷めておらず、インフレの懸念が残る状態なのです。しかし、その雇用統計の後のFRBの発表ですが、雇用統計を無視するような来年2024年の利下げを公表したのです。回数も「3回の利下げ」といった表現で明確化されています。解釈になりますが、利下げ時期は明言していないので、2024年4月以降になるのではないかと予測されています。この辺りのタイミングが今後の注目になるでしょう。

英国でも

英国でも金利が据え置き3回になりました。金利上昇がない状態が続いており、いつからこちらも下げてくるのでしょうか。先進国はタイミングを同時に行うことを想定しているのかもしれません。動きとしては日本以外は同じように見えてきます。

イギリスの中央銀行 政策金利を3回連続で据え置き

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231214/k10014288551000.html

小売データ

各国中央銀行の判断はひとつの統計データだけで決定されるわけでありません。米国では11月の小売業売上高が前月を上回っています。完全に消費が後退しているのではないようです。しかし、企業の利益が確保されているのかはわかりません。これも今後のデータ開示によって確認することになりそうです。ひとつひとつのデータが同じ方向を向いているわけではないので、この時期の判断は専門家でも迷うところでしょう。

アメリカ 11月の小売業売上高 2か月ぶりに前月上回る

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231215/k10014288631000.html

まとめ

2024年の春ごろから動きが大きくなるのではないか。逆回転になるのではないか、と予想されており、その時期を今後は確認するだけになりそうです。こうなると、予想はシンプルになり、折り返し地点を見つけるだけになります。ただ、その時期は誰も予想できない領域なので見守るだけしかなさそうです。

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