見ていると
テレビやネットで伝えられる飛行機事故、地震、災害などのニュースは、心に深い影響を与えます。これらの報道に対する共感は、時に「共感疲労」として、心理的健康を脅かすことがあるのです。確かに、ニュース速報を見続けることで、動悸が速くなり疲れている自分がいるのを感じるのではないでしょうか。一種のトラウマになることもあるので、対処方法を知っておくと有益です。
共感疲労とは
共感疲労は、
『他者の苦悩やトラウマに深く共感し続けることで生じる心理的疲労』
のことです。ニュースの継続的な情報によって引き起こされることがあります。災害や事故の犠牲者への共感は、不安や悲しみといった感情を引き起こし、精神的ストレスをもたらします。共感性が高い人ほど心理的疲労が大きくなります。特に知っている人がいるエリアのニュースは、どうしても感情が揺さぶられてしまいます。
共感疲労の影響
心理的ストレスは、睡眠障害、不安、うつ病のリスクを増加させてしまいます。日々の活動や仕事にも影響が出てしまうこともあるでしょう。そのため、軽減させる対処法を知っておいてください。
対処法
対処法には下記3点があります。
- ニュースの視聴を適度にする
ネガティブな内容を意識的に制限することです。少しの間、シャットダウンするのもいいかもしれません。デジタルデトックスと呼ばれる形でもいいので、一旦離れてしまうことです。距離を置いて時間を過ごしてみるのが有益です。 - 感情的サポートを求める
家族や友人、必要であれば専門家と話しをするのがいいでしょう。話すことで軽減できることがあるからです。感情は外に出すと融和されるのです。試す価値はあると思います。 - リラクゼーションとマインドフルネス
瞑想、ヨガ、深呼吸などで心を落ち着かせるのも有効。なぜなら、呼吸が浅くなっているからです。朝日を浴びる、深呼吸を何度も行うことで落ち着いてくることがあります。
まとめ
ニュースによって深く影響を受けることはたまにあります。共感疲労は、生活の質に大きく影響するため、感情的な健康を優先に考えることもポイントです。自分の特徴を知っておくと、情報量をセーブできるようになります。共感性の強い人ほど情報量の限界を知っておくのがいいでしょう。共感性の強い人の中には、小説などを読まないようにしているそうです。疲労が大き過ぎて読後数日間にわたって疲労が残るからです。こうした特性を知りながら対処したいところです。
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