比較

日本の日経平均株価が最高値を2024年2月22日に記録しました。実に30年ぶりだったので、30年前と現在の比較し、状況を思い浮かべた人もいることでしょう。何が同じで、何が変わったのでしょうか。下記に項目ごとに30年前との比較を掲載しておきます。

わかることは、所得が減少し、支出は増え、金利は下がっているので利息はほとんどつかなくなった、ということです。株価だけ高く、実体経済はそれほど豊かではないことがわかります。部分的な最高値が平均株価で出ているように感じているのではないでしょうか。どうして、株価だけ高いのか。そう感じていると思います。

項目30年前現在
所得中央値550万円372万円
社会保険料 (月間)35,820円67,125円
普通金利%2.08%0.001%
定期 (1年)金利%6.08%0.018%
一人当たり名目GDP世界ランキング8位31位
30年間の国税収入:最高と最低30.7兆円約71兆円
ディズニーランド入場料4,400円10,000円

簡単な原理

株価が上がる仕組みは、株に投資する人が増えている、株に投資するお金が増えているのが要因です。その根拠は、2008年のリーマンショック以降だけを見ても、世界各国で通貨の量を増やしたのが原因です。リーマンショック、コロナ禍の対応として通貨を大量に発行することで対応してきたのです。その影響が現在も残っており、結局のところ何も解決していない状況です。こうした通貨発行が増えるとき、株や不動産に資金が流れます。その結果、株高が形成されてきたと考えています。

物価上昇も

インフレや物価上昇に関しても同様に通貨発行が増えたことで発生しています。インフレは海外において急激な物価上昇があったので、景気を冷ます必要が出てきました。とのとき施策として選択されるのが金利アップ。急激な金利上昇が各国で行われたのは記憶に新しいところです。

まとめ

こうして見ると、30年前とは状況は違います。通貨発行量の規模も30年前と比較すれば大きくなっており、膨張したと表現できるでしょう。今後は、そんな膨張した経済っと付き合うことになります。通貨が増えていけば、通貨の価値は下がります。棄損しているのです。だから、価格上昇にともない、製品・サービスの価格も上昇しなければ釣り合うことはありません。こうしたベースにある動きは避けられないので、理解しておく内容だと思います。

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