オヤカクとは

新卒採用は日本独自の手法です。その新卒採用の中で、さらに日本独自のことが行われています。就職する学生が自分自身で就職先を決めないことがあるのです。企業が内定を出しても、ご家族が賛成しないと決まらないケースがあるようです。これは数年前から普通に行われており、企業でもご家族向けの説明会を行ってきました。また、最近では「オヤカク」といって、内定を出した後に「ご家族は内定承諾することを賛成されてますか」と親の確認をわざわざしています。変わるものだと感じます。

『オヤカク(親確)』とは、学生に「親御さんは内定を承諾することに賛成してくれていますか」と確認したり、時には企業側が親に直接、内定承諾の確認をおこなったりすること

https://www.neo-career.co.jp/humanresource/knowhow/b-contents-newgrad-oyakaku-181115/

自立の定義が増えた

自立とは自分で決めること、だと思っていました。それが自分で決めないという価値観も新しく増えたと考えています。これも時代なのでしょう。この傾向があるので、大企業も知名度を上げるCMを出してくるようになったと感じています。素材メーカー、部品メーカーがCMに力を入れ出したのがこれにあたると思います。ご家族が知らない企業名だと賛成しない可能性があるからです。

自分で決める方が

本当は、大きな選択肢ほど自分で決める方が楽だと思うのです。人に選択の一部を委ねると、うまくいかないときに他人の責任にしてしまう恐れがあるからです。他人の責任を問うてしまうことも発生するのではないでしょうか。しかし、それでは解決することもありません。自分のことは自分で決める。100%自己責任で選択する。そうすれば他人に責任を押し付けることもなく、ストレスフリーです。

まとめ

自立の概念は時代とともに変化しており、「自分で決める」という従来の定義だけではとらえきれない面が出てきています。新卒採用における「オヤカク」の慣習は、就職先の決定に家族の意向が大きく影響しているのを感じます。

重要な選択ほど自分で決断することが、結果的に自分の人生に対する責任を持つことにつながると感じます。他人に責任を押し付けることなく、自己責任で選択することがストレスフリーな生き方につながるはずです。自立の在り方は多様化していますが、自分の人生を主体的に歩むことの重要性は変わらないと考えています。

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