外部で刺激
新人研修は、社会人としてのスキルを学ぶ貴重な機会です。会社や業界の知識を得るだけでなく、同年代との交流を通じて刺激を受けることもできます。しかし、時には想定外のできごとに遭遇することがあります。今回は、ある新人社員が外部の新人研修で経験した、他の参加者の行動から学んだことについて話します。
他者観察
この新人社員、研修に参加することで、他の新人社員から良い刺激を受けることを期待していました。しかし、実際に研修に参加してみると、予想外の光景が広がっていたようです。なんと、研修中に寝ている人がいたそうなのです。真剣に講師の話を聞いている参加者がいる一方で、堂々と居眠りをしている姿があったと帰ってきてから語ってくれました。
気づきが出てきた
初めは驚きを隠せなかったようですが、よく考えてみると、これもひとつの学びになると気づいたそうです。人には様々なタイプがいて、同じ環境でも受け止め方や行動は異なるということを少し実感したようなのです。研修に参加する目的や意欲も人それぞれです。中には、強制的に参加させられた人もいるかもしれません。
ただ、この新人社員は、そのような行動を見て、「自分はそうならないようにしよう」と心に誓ったそうです。他者の行動を見て、自分の行動を振り返るきっかけになったのです。「全然寝ていません」と返答していました。自分は研修に参加する目的を明確に持ち、積極的に学ぼうとする姿勢だったと語っていました。
このような他者観察は、自己成長において欠かせない要素です。他者の行動を見て、良い点は取り入れ、改善すべき点は自分の行動を見直すきっかけにする。単にマネをするのではありません。部分的に取り入れていく姿勢です。そうすることで、自分自身を客観的に見つめられるようになっていくのです。
特に新人の時期は、先輩社員や同期の行動をそのままマネてしまう時期でもあります。配属環境によって差が出ることもあります。そのため、どのような環境下においても前向きに学びを得ようとする姿勢を醸成できることが根本だと感じています。
まとめ
ネガティブな光景を目にしても、そこから学びを得ることができる力があると自ら進む力を持っていることになります。環境のせいにせず、どのような環境においても問題がない状態を自分の中につくりあげるのがベストだと思います。
——————————-
スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳 運営 執筆