急いでいたのですが

出張が連日になると夜に移動することになります。その場合、1時間でも早く到着したいので、移動時間最短を目指すこともあります。今週もそうでした。予定した移動ルートではなく、違うルートを選択し、1時間早く着くことになっていたのです。出発したときは、長い夜になるとは想像もしていませんでした。

20:30 – 旅の始まり

夜の帳が降りる中、特急列車に乗り込みました。目的地までの穏やかな旅を期待していたのですが、雨模様。遅れるかもしれませんが、通常の列車遅れは1時間か2時間程度。特急料金は2時間以上遅れると払い戻しになるので、2時間を超える遅れは少ないのです。

21:30 – 最初の兆候

山梨県の駅で列車が止まりました。雷が続いており、終わる気配はありませんでした。「ちょっとした遅延か」と思っていたのですが、これが長い夜の始まりだったのです。

24:00 – 真夜中の配布

深夜0時、パンと水が配られました。まだ止まったままです。雨模様は弱くなっているのですが、動く気配はありません。待つことしかなかったのです。

25:30 – 希望

やっと動き出した列車。隣の駅にに向かって走り出す。しかし、そこでまた停車。状況は変わらず。沈黙の車内では、静かに待つしかなさそうです。

25:36 – 再び立ち往生

隣に最終列車の特急が入ってきました。最初に出発するのは後から来た特急なので、乗り換えをうながされた。荷物を持って隣の特急へ乗り換え。階段を上がると、改札前にも人が大勢いました。帰宅難民です。その後、移動した車内で待っていたのですが、「線路点検中」というアナウンスが入りました。線路点検だと数時間かかるだろう、とそのとき感じ、ゆっくり待つことにしました。

26:55 – 夜明け前の期待

「もうすぐ点検が終わります」というアナウンス。ようやくスタートしそうです。

27:00 – ついに再出発

停車してから6時間あまり。スタートしたのですが、速度はゆっくり。線路点検の後でも速度は上げられません。到着まで何時間かかることか。

29:30 – 朝

到着駅に到着したとき、外はすでに明るくなっていました。29時30分、つまり午前5時30分。一夜明けて目的地にたどり着いたのです。

経過

急いでいるときほど、遅れてしまう。1時間でも早く着きたいときほど、朝になってしまう。思うようにいかないものです。到着後、朝からすぐに仕事でしたが、記憶に残る1日になりました。最後に、鉄道会社の方の対応は素晴らしいものでした。ストレスフルな状態でしたが、全員を安全に到着駅まで連れていってくれるサービスはいつも満足です。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳 運営 執筆