覚悟という表現

古い表現ですが、経営者は「覚悟」を持って経営すると言われています。言われていました。ある80代の社長と話す機会があり、そんな過去の話をしてくれました。現状と合致するとは思えませんが、その時代の働き方を知っておくのは損ではないと感じています。内容としては、過去にこんなことがあったと記録しておくために書く内容であり、これを実践すべき内容と言っているのではありませんのでご注意ください。

時間量も

1970年から1980年ごろの話しを聞いて感じることは、現在と比較にならないほど働いている時間が長かったことです。休日も少なかった。経営者は夜中まで働いたり、休みなく働いていたそうです。ランチェスターの法則の中にも物量作戦がありますが、時間量もその範疇に入るので、長時間働く方が勝てると言われていたのです。普通の人が1日8時間なら、11時間働くと結果は2倍になり、14時間働くと3倍の結果が出ると言われていました。現在でも出資を受けたスタートアップ企業の社長に求められるのは、週100時間労働と言われることもあります。

長時間

他にもこんな内容を聞きました。
・10年間、毎日夜12時まで働いた
・だからお金も貯まった(数千万円)
・それを元に次のビジネスを手がけた
書き記すとたった1行で終わってしまいます。当時のことはわからないので、競争が激しかったのか、ほとんどの人がそうした働き方をしていたのか、判断はできません。ただ、感じるのは、ビジネスへの責任感であり、逃げない姿勢であり、課題を乗り越える突破力です。

  • 仕事への責任感
  • 目標達成への強い決意と突破力

チャンスを

ビジネスは試行錯誤であり、その数が多い人がチャンスをつかみます。この社長もチャンスをつかみ成功されています。話を聞きながら感じたのは、
・試行錯誤できる状態をつくっていること
・アイデアはすぐに試していること
・できないことに対してもひるまないこと
です。チャンスはそのようなときにあらわれてくるのでしょう。

まとめ

日本の経営は戦後に普及しました。それまでは個人事業でビジネスをしていたのです。それが法人へと切り替わったり、創業が増加したのが戦後です。そのため、経営の戦後史は重要だと感じています。現在に当てはまる内容ばかりではありませんが、参考になることは数多くあります。特にエネルギー量が大きいのを感じます。それだけでも話を聞く価値があるといえるでしょう。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳 運営 執筆