生成AIがピーク超えか

毎年発表されているハイプ・サイクル。2024年版が発表されています。下記になります。気になったところとしては、
・生成AIが過度な期待のピーク期を超えたこと
です。生成AIは盛り上がりを見せていますが、今のところ使う用途が限られているのでまだ大きな普及にはなっていません。今後は、いったん幻滅期に入り、下火になるでしょう。現状の生成AIは有料化されていますが採算が取れていません。ChatGPTのOpenAIも売り上げ5000億円にまでなっていますが、7500億円のコストをかけているとも言われています。これが先行投資、研究開発費なのか、維持コストなのかは不明ですが、今のところ収益が上がっているようには見えません。また、生成AIはサーバーに負荷がかかっており、多大な電力を消費しているのも事実です。次の段階では、ノートパソコン単体で動作するAIが普及するようになるので、電力消費量は解決していくのではないかと思われます。軽いAIや反応速度の速いAIも開発されているので、今後がまだ楽しみな分野です。

ハイプサイクル2024

メタバース

メタバースは幻滅期の底を超えて上昇気流に乗るところまで到達しています。メタバースはハードウェアの機器がまだ完成されていないので普及期が来ません。使いやすいメタバース用の機器が開発されれば普及期が来るのではないでしょうか。Meta社はメタバースに全力で投資しているので、結果を出してくると思います。今後、ゆっくりとしたペースにはなるでしょうが、確実に普及するタイミングがやってくるでしょう。

まとめ

このハイプ・サイクルを毎年見ながら感じることは、新しい技術が出てきても、すぐには普及しない現実です。普及期に到達する前に一度停滞期が訪れるからです。新しい技術は過去に経験もなく、受け入れられるのにも時間がかかるため、通常なら5年から10年間かけて普及していくのがここではわかると思います。ただ、新技術は世の中を変え、生活も変化させていきます。頻繁に出てくるものではありませんが、数年に1度は目に止まる技術が普及していくことでしょう。これから数年間も新しい技術から新しい製品が生み出され、画期的なことが発生するタイミングが来ているのを感じます。

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