商用車
自動車のEV化は乗用車ばかり取り上げられています。しかし、乗用車は通勤で利用されることが多く、稼働時間は短い。営業車の場合は、稼働時間が長くなりますが、車種は乗用車以外のバンであったりワンボックスのケースも多くなっていきます。そんな中、小型トラックは仕事での利用が頻繁で、稼働時間も長くなる傾向にあります。街中を見れば配達で利用されているのを見る機会は多いはず。そんな小型トラックもEVになっていくのでしょうか。現在、軽バンはEVが採用されていますが、それより大型のトラックなどはどうなっているのでしょうか。
電気トラック
いすゞの電気トラックについて、今回は取り上げてみます。主なポイントは下記のとおり。
1)2025年モデルとして新しい電気トラックを発表
2)主な特徴:
- ステレオカメラ搭載
- 自動緊急ブレーキ、車線逸脱警報システムなどの安全機能あり
- セパレート型バッテリーを最大9個まで搭載可能
3)走行距離:
- 3パックバッテリー: 41-80マイル(65km-128km)
- 5パックバッテリー: 68-130マイル(109km-209km)
- 7パックバッテリー: 95-180マイル(152km-289km)
- 9パックバッテリー: 122-235マイル(196km-378km)
4)主に都心部の配達用途を想定
長距離走行ではなく、都市内での利用に適したモデル
市場規模
電気トラックの市場は拡大すると予想されています。宅配などはエンドユーザーが目にしやすい車でもあり、電気自動車になると企業イメージも良くなるでしょう。頻繁にエンジンをかけたり、止めたりするのも無駄に見えるので、電気自動車の方がスマートな印象です。これから5年間程度かけて市場が形成されていく予想です。
まとめ
小型トラックは同じエリア内を移動する形態になるので、電気自動車は向いているのかもしれません。単に長距離移動の場合は、ガソリン車の方がメリットが大きいですが、配送に特化するならば電気自動車が普及してもおかしくはありません。また、電気自動車はトルクがあるのでトラックには最適です。発進が楽になるからです。運転しやすくなるでしょう。今後の普及速度を確認していきたい市場のひとつです。
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