できるとは
人間の本質は自由を求めることにあります。束縛から解放され、自分らしく生きることを望んでいます。自由気ままが好き、なのです。しかし、この自由への渇望がベースにあるので、できないことがあるのです。定期的に決まったことを行う。毎日のように決まったことをやり切る。これは苦手であり、いつまで経っても習慣化できない。自由気ままに行動したいという衝動が習慣化を阻害するのです。
たとえば、毎日の仕事の中でも、感情の起伏によって行動に影響が出ます。自分の行動が左右されてしまいます。やらなければならないと思っていても、やはりできない。途中まで手を付けるがやり切ることができない。これは、むしろ人間本来の性質から来るものと最初は考えてもいいのではないでしょうか。
重要性
本能が習慣化を阻害している、と考えれば、自分だけがわるいわけではない。他の人も同じようにできないところからスタートしていると思えば、楽になれます。あとは、習慣化の重要性を理解しながら身につけていくだけです。
習慣化の重要性を考えてみると次のような内容になります。
- 意志力に頼らず自動的に行動できること
- 目標達成を無理なく自然な形で達成できる
- 逆境においても着実な成果を出すことができる
嘆き
相談を受けました。「どうしても習慣化ができない」「数年間努力を重ねても一向に身につかない」と嘆いていました。確かに、順調な時期はそれでもいいのかもしれません。しかし、逆境に直面したとき、習慣化されていないことが原因で進まないこともあるのです。たとえば、重要タスクが真っ先に後回しにされ、最悪の結果を招いてしまうとか。そのような状況に陥ったらさらに落ち込むだけです。
法則
習慣化のゴールは無意識領域でも行動してしまうことです。意思に関係なく、意思があってもなくても、行動できる領域。もしくは、どうしてもやり切らないとスッキリしない領域でもあります。毎日のルーチンワークとして、やり終えないと満足しない状態のことです。未完了だと何か気分がわるくなる感じと表現できるでしょう。では、どうすればいいのか。下記のプロセスで最初はスタートするといいでしょう。
- 小さなことから始め習慣を増やす(例:毎日5分間の集中作業)
- 同じ時間帯に実行
- 同じ場所で実行
- 進捗を記録し可視化する
まとめ
この習慣力を身につけることは容易ではありません。しかし、不可能ではありません。身につけられると気がつくことが分岐点になります。過去は関係ありません。これから将来のことだけで判断すればいいことなのです。過去がどのような内容であっても、影響を受けることはないでしょう。これから先の行動によって習慣化が見につくかがポイントなのです。
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