ローマ字表記

毎年行われている文化庁の調査『国語に関する世論調査』を取り上げます。ローマ字表記の読み書きのしやすさなどは興味深く読みました。たとえば、交番の表記を
・koban
・kouban
・kooban
・kohban
などのように表記が分かれます。どの表記が読みやすいのか。どの表記で記述するのか。これは、迷うところです。道路標識に書かれてあるローマ字も地域によって差があるため、統一はされていません。バリエーションとして知っておくと興味を持ってローマ字を見ることができると思います。

国語に関する世論調査
https://www.bunka.go.jp/tokei_hakusho_shuppan/tokeichosa/kokugo_yoronchosa/index.html

もうひとつ

もうひとつ、この調査内容で注目が『1ヶ月に何冊くらい本を読んでいるのか』の結果です。電子書籍を含む冊数となっています。象徴的な内容は
・0冊(読まない):62%
だったことです。また、0冊と1、2冊の合計が
・90%
になっていること。9割の人が月間2冊以下なのです。この数値が90%を超えてきたのは初めて。5年前と比較して5ポイント以上の上昇です。

1ヶ月に読む冊数2024

だから

この結果を見て、何を思うのか。本を読まない人が増えている、と結論を出すことになるのですが、メリットもあります。本を読んでいる人の希少性が高くなっていることです。価値が上がっているのです。
・月間3冊以上読むだけで上位10%以内
に入ることができるのです。月間5冊以上なら3.3%に入ってしまうのです。ここに気がつくと楽ですね。人とちがうことを実践することで価値が上がったり、差別化ができるのです。月間5冊なら毎週1冊程度。1日あたりでは10分から20分程度ではないでしょうか。それだけで上位3%に入るのです。習慣化すれば、それほど難易度が高い内容ではありません。

まとめ

読書はタイパ(タイムパフォーマンス)がわるいように見えます。確かに時間はかかるかもしれません。しかし、思考が鍛えられ、読解力が上昇します。読解力が発達することで、分析力や問題解決能力も上がるのです。特に、将来の見通しがあいまいな時期ほど書籍から推論が導き出されてきます。過去を知ることや、予想する内容に接することでシミュレーションが繰り返されるからです。不確実性の高い領域で決断しなければならないリーダーにとって読書は欠かすことができないのではないでしょうか。

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳 運営 執筆