ゆる・・・
新しいネーミングは出てくるものですが、今度は『ゆるブラック』企業というネーミングです。ブラック企業は、パワハラが横行するような企業という定義になっています。ブラック企業を避ける風潮が一時期強かったことがあります。ある企業はブラック企業として認知されてしまったので、店舗名をすべて変更してしまいました。それほどインパクトがあったのです。
『ゆるブラック』企業とは、パワハラなどはないのですが、
・自分たちのスキルが高められない
・キャリアを積み上げできない
・士気の低い職場
のことを指しています。以前はホワイト企業の中にゆるい企業がある、という認識でしたが、それが別のネーミングで独立した形になっています。
残業は少ないが、スキルやキャリアを高めづらく、士気の低い職場を若手は「ゆるブラック」と呼ぶ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC235X60T20C24A8000000/
わかること
ゆるブラック企業がダメな会社として認識されるのであれば、それを上回る企業になることが優先になるでしょう。
- スキルが高められる企業
- キャリアを構築できる企業
- 士気の高い企業
となります。会社の社風や風土も大事ですが、個人にとっては自分のスキルやキャリアを優先して考える人が増えているのです。面接においても、どのようなスキルを身につけ、どのようなキャリアを築いていきたいのかを確認し、マッチングさせる内容へと変化していると感じています。
変化
学生と話をしているとわかることがありますが、働くことに関して、会社を移っていくのは「当然」だと考えています。キャリアを築くには会社を移りながらステップアップするイメージを持っています。これは、メディアからの情報による影響だと考えています。自分の人生において、スキルを磨くことは大事、また経験できる職場を選びたいと思っているのです。キャリアを構築できないような単調な仕事は価値がないと判断する人も出てきており、移動することを考えてしまうようです。このあたりが変化部分だと感じます。
まとめ
キャリアを構築するにあたり、会社を移動することは否定しませんが、会社を移動するからキャリアが構築できるとは思えません。必要条件ではないからです。ただ、自分の時間(人生)がもったいないと感じるらしく、タイパ(タイムパフォーマンス)を求める傾向にあると感じています。この傾向は今後も続くでしょう。
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