違反が多い

急速に普及している電動キックボード。環境にやさしく、短距離移動に便利とされているこのモビリティは、普及台数の割には、違反が多い。新たな交通安全上の課題をもたらしていると感じています。報道によると、運転免許不要の電動キックボードによる交通違反が1年間で約25,000件に上り、その中には酒気帯び運転も含まれていたとのことです。何度かこのサイトでも電動キックボードを取り上げていますが、その理由は、もともと2輪乗りだったので、電動キックボードに危険性を感じるのです。2輪の場合はヘルメット着用が必要ですし、当然ですが免許も必須。それが不要な電動キックボードは大丈夫なのか、と感じます。

懸念が表出か

この統計データの内容から見えてくるものがあります。専門家からの強い懸念が反映された数字のように見えるのです。日々の業務を通じて、電動キックボードがもたらす危険性を直接目にしているからこそ、積極的に違反を取り締まっているのではないでしょうか。数値を見せることで危険性を訴えているように見えてくるのです。

事例

違反の事例を見るとわかることがあります。たとえば、
・繁華街で酒を飲んだあと帰宅する際に乗るケース
があります。終電がなくなったのでしょう。タクシーで帰るより安価な電動キックボードは自転車のような感覚で利用していると思います。「電動キックボードは車両だ」と定義しているのにも関わらず、認識は「自転車程度」だと推測しています。手軽に利用できる場所に置いてありますし、利用するときに他人が確認をするわけでもありません。深夜なら人も自動車も少なく、乗っても大丈夫だろうという気にさせてしまうのもあると思います。

今後

今後、電動キックボードの規制強化になるのでしょうか。今のところはならないと思います。しかし、違反や事故が多くなれば規制強化の動きも出てくるでしょう。まだ電動キックボードの普及は限定的ですが、これが拡大するにつれて、事故件数や違反件数が大きい数値になってくると考えさせられる場面になると感じています。

まとめ

電動キックボードという新しいモビリティの登場は、移動手段に革新をもたらす可能性を秘めているのは否定しません。しかし、その安全な導入には丁寧なプロセスを求めます。大きな事故が起きてからの対応では遅すぎます。まわりの人にも、危険性を知ったうえで乗ることを推奨し知恵ます。乗り物はすべて、危険性があり、リスクが存在しています。完璧なものはありません。なので、リスク、危険性を知っておくことは必須だと思います。

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