100年ぶりか

100年間変わらないビジネスがあります。何の変化もなかったビジネス、業界です。その中で「デジタル化」の影響は出ています。頭に浮かぶのは
・広告
でしょう。広告は収益性の高いビジネスのひとつで、大手企業がシェアを握ってきました。それがデジタル広告(オンライン広告)が出てきてからシェアが下がっています。オンライン広告の方にスタートアップ企業が参入が早かったので、そちらに収益が移動したのです。このように歴史ある業界でも100年ぶりの転換期が始まっているのです。加えて、人口動態の変動も転換スピードを速くしています。このような時期は初めてのケースもあり、静かな動揺が起こっています。

抵抗はある

このような歴史がありながら転換期を迎える企業に接することもあるのですが、転換期を乗り越えるには、新しい取り組みがどうしても必要です。同じことをしていると後退するだけでなく、何もしないことは最悪なのです。ただ、やっている仕事内容を変えた経験がないケースだと、変化することさえ抵抗があります。大きな壁になっているのです。最初から変化に慣れている企業は、このような転換期でも乗り越えていきます。小さなことも変化の連続そしているのです。

新しい経験が

思い出したことがあります。最初の経験した営業の仕事をしているとき、営業トークのマニュアルが届きました。その内容を見たとき、「こんなトークなんて言えない」と感じたものです。しかし、ロープレをして、新しいトークを実践したところ結果が出たのです。この経験の後は、新しい営業トークを探すようになりました。新しいトークをみにつけるほど新しい結果を手に入れることが経験からわかったからです。

試す

歴史があることは良いことですが、変化に対しては対応力が弱くなります。10年以上、同じ場所、同じ机で仕事をしている人もいます。そうなると、どうしても新しい発想は出てきません。まずは
◆物理的に変化を与える:席替え、環境を変える
ことです。他にも
◆出社時間を変える
ことも有効でしょう。ある企業は、出社時間をだんだん早くしています。
◆新しいツールを使い始める
ことも有効な方法です。デジタルツールの導入はそのひとつになります。
◆ビジネスプロセスを変更する
といったことも試したい部分です。書類の流れ、決済方法、など当たり前でやっていることを変えてしまうのも有効でしょう。最近は、現金が使えない飲食店も出てきています。社内では現金を一切使わない、ということも試したいところです。

まとめ

50年間、100年間変化のなかった企業が変わり始め、成長するのは頼もしく感じます。
・変化は常
です。「常に変わる」ことが基本だと思っていればいいのです。そこに慣れることが最初の一歩だと思います。

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