猛暑の反動

7月、8月、9月と3ヶ月にわたる猛暑が続いた後、10月に入ってようやく過ごしやすい季節が訪れました。この気候の変化に伴い、外出する人々の数が増加しています。特に国内旅行では、「短い秋」を狙って動く人が多くなっているでしょう。観光地では県外ナンバーの車をよく見かけるようになりました。

節約モードと

依然として節約モードが継続している領域があるのを確認しています。以前とはちがう状況になっているのを感じます。お米が大幅に値上がりしたので、その分他の食品が売れています。麺類はお米の代替として特需が発生しています。また、飲食業界では、以下のような傾向が見られます。

  • 大手牛丼チェーン3社による期間限定の値下げ:100円値引きと大幅値上げの企業も
  • 低価格帯ビジネスでの値下げ競争がスタート

低価格帯のビジネスでは、値下げ以外の選択肢が限られているため、各社が足並みを揃えて対応せざるを得ない状況です。選択肢がない状況でのビジネス展開は、対応幅も狭いので経営として、できれば選びたくない方向性です。

チャンスの到来

ただ、この過ごしやすい時期は、ビジネスにとっても好機といえるでしょう。暑くもないですし、寒くもないので、ビジネスを進捗させるには最適な時期が到来しているからです。スピードを上げて仕事をしたり、仕事の中身を濃くしたり、単に仕事量を増やすことも戦術のひとつです。個人的にもこの時期は意識して計画を立てています。できれば、効率よく、休みなく、スケジュールを組んでいく形になります。

売上増加を目指す、またはビジネスモデルの転換を視野に入れた課題解決を考えることもあるでしょう。最近も複数の企業が集まってコラボする話が進んでいるのを目にしました。コラボについてのミーティングも今の時期なら話題が弾みそうです。

まとめ

秋の訪れとともに、ビジネス環境にも変化の兆しが出ています。ビジネス転換についての質問や相談も増える時期が来ているのを感じます。戦略をもうひとつ増やす時期なのかもしれません。複数の企業が集まって業界を変えていく仕組みづくりも有効な手段。これからは、業界を変える企業が目立ってくる時期に入ります。単に安売りだけでなく、逆方向に対しても戦略を立てていく時期でしょう。

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