こんなこと

こんなことってあるのでしょうか。

・「うちの会社が金払ってるから何言ってもいいだろ」

まさか自分のところのスタッフが外部の提携先、仕入先さん、協力会社さんに対してこんなことを言っているとは想像してないと思います。でも、言う人はいるものです。言われた人は忘れることはないでしょう。言われた人は、こうも思うはずです。「確かにお金はいただいているが、あなたからではなく御社からいただいているのだ」と。そのため、言っている個人に対して拒絶があったり、信用がなくなったりします。

会社によって違う優先順位

以前、在籍していた企業では優先順位が決まっていました。
1)顧客
2)提携先、協力会社さん
3)スタッフ
だったのです。
その企業は、提携先、協力会社さんがなければ成立しないビジネスだったのでスタッフより協力会社さんを大事にしていました。社内でもそのように公言していました。そう記憶しています。企業によって優先順位はちがうと思いますが、企業が単体でビジネスを成立させることはほぼ不可能なので、どうしても提携先、協力会社さんは不可欠。そこに対してどのような態度をスタッフが取っているかはかなり重要な問題です。

というのも、ひどいことを言われると提携先は「心が離れて」いくからです。スタッフの何気ない行為や発言によって心が一気に離れていき、最終的には疎遠になるでしょう。その前兆がスタッフの横柄な態度であり、身勝手な行為です。ここはある程度教育しなければ問題が発生してから対応するのは遅いと思います。

気がつない

それにしても、現場の事実は上には届かない。知っている人たちもいますが、上には情報を上げないですし、上げられないと言う人もいます。組織って、こうやって崩れていくのかもしれません。悪い知らせは最も速く伝える、と明文化しておかないといけません。また、小さなことでもマイナスなことは「最も速く」伝える文化にしなければ、前兆を察知することはできないでしょう。

これはマイナスなことだけでなく、顧客のプラス情報に対しても同じことが発生します。顧客の小さな変化を察知して、先回りしてビジネスを受注することは可能ですが、察知能力が低くなるとその情報さえも気がつかないくなるのです。ココ、怖い部分です。変化の時期が来ているのに、鈍感で気がつかない組織ほど対応が後手にまわります。後から気がつくのですが、1歩も2歩の遅れるので挽回にはエネルギーがかかるでしょう。

まとめ

リアルには、もっとひどい発言があるのですが、ここでは控えておきます。しかも集中して同じ企業から出てくる傾向にあり、やはり組織文化なんだと解釈しています。小さなことにトップ層が反応できるのか。そこにかかっていると思います。

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