顧客のありがとうを
Amazonジャパンが新たに導入した「ドライバーさんにありがとうキャンペーン」は、興味深い取り組みです。エンドユーザーである顧客からの感謝が配送のドライバーさん(パートナー)に還元される仕組みです。配送パートナーはAmazonにとって大切な役割を担った人たち。その人たちにスポットライトを当てる施策です。単に、Amazonから配送パートナーに還元するのではなく、エンドユーザーの顧客が「ありがとう」を送付して、それをお金で還元するプロセスを選択していることに価値があると感じます。
具体的には
具体的には次のような内容になります。
・顧客の感謝を500円の追加報酬として渡す
・先着50万件までをAmazonが全額負担
・配達パートナーの価値を可視化する新しい評価モデルとして提案
この取り組みは、配送パートナーの価値を再定義するものです。従来の単純な労働対価モデルから、顧客との価値共創モデルへの転換を示しているのではないでしょうか。
意図は
配送パートナーを増やしたい、定着させたいというAmazonの意図がここから感じられます。どうしても単調作業のように見えてしまうので、その労働に対して、顧客が感謝していることを伝えることで、仕事に対する意識を向上させる戦略です。具体的には
- 価値の確立
感謝という無形の価値を、具体的な経済価値として還元する発想は手間がかかりますが成功すれば意味があります - 配送パートナーのエンゲージメント強化
直接的な顧客からの評価は、配送パートナーのスタッフの職務に対する意識を高めるでしょう
まとめ
手間はかかるが、成功すれば効果が高い施策です。単に依頼主であるAmazonが配送パートナーにインセンティブを増やしても、あまり効果はありません。それを顧客からの「ありがとう」を伝えることは大きな意味になるのではないでしょうか。「ありがとう」はお金では得られないものであり、いただいた方にとっては嬉しい気持ちが出てきます。仕事にも意味を感じ、意欲が向上する人も出てくるのではないでしょうか。
Amazonが「ドライバーさんにありがとうキャンペーン」を開始。
https://www.aboutamazon.jp/news/delivery-and-logistics/thank-driver-campaign-2024
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