同じことしてる、人がいました
マーケティングは自分の肌感覚で確認することがとても大切である。もしくはそこがポイントになると考えています。自分の感覚で判断したことが実際のデータと合うようになってくると、マーケティングの感覚が研ぎ澄まされているように感じます。この感覚は特別な情報は扱う必要もなく、公開されている情報を見ながら判断することも可能です。
経営者の中には自分なりの定点観測をしている人がかなりいます。ニトリの創業者は毎月小売業の売り上げを企業ごとにノートに記録しています。売上動向を自分で判断するためです。百貨店、スーパー、アパレルと業界ごと、企業ごとの上下を確認しながらノウハウ化しているわけです。
他にもユニークなのはテンポスの森下社長。テンポスは、業務用厨房機器の中古販売会社。なので飲食の景気に左右されるビジネスです。そのため、景気動向はこれで判断しています。
「景況感は週末の東名高速道路の混み具合で判断」
しているのです。混み具合はハイウェイ情報で渋滞がわかります。Googleマップでも渋滞状況が手に取るようにリアルタイムで把握できるのです。
何がわかるのか
個人的に、マップの渋滞情報はたまに見ていますが、森下社長は毎週見ているのでしょう。ここからわかることは、
・週末の東名が混めば出かける人が多い
・景気も良いだろう
という判断です。しかし、飲食は旅行やドライブが増えるから増加するとはかぎりません。旅行が増えれば飲食(外食)が減るからです。相関関係がわかってくるとノウハウとして有効になるのです。そのあたりのノウハウを持っていると思います。
定点観測
ビジネスエリアの動向は
・定点観測
することで変化に気がつくようになります。毎週確認することを決めてもいいでしょう。単に続けて見ているだけでわかるようになってきます。毎週の朝の確認は数分で終わると思います。これを毎週のように続けていくだけで、特定のエリア内のマーケティング情報が蓄積されていくのです。自分の感覚を磨くことは、単に継続的に情報を見て、判断する習慣を身に付けるだけだと感じます。
まとめ
最近の飲食の特徴は森下社長も言ってますが
・遅い時間帯は戻っていない
のです。これも肌感覚で実感しています。習慣が戻るのに3年ぐらいかかると思っていましたが、実際にはその鳥になっています。このような感覚と予測を磨くことがビジネスで有効なスキルと感じています。
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