日本の時代になる
これからは日本の時代になる、という予測があります。これには前提があります。
・給与アップ
が実現された後の日本が「成長」していくシナリオです。給与がアップするには、売上・利益も増えるのが前提になりますが、給与アップできない企業が退場することで、自然と1人当たりの売上・利益が増える予想もあるのです。そうなれば、日本の課題であった「生産性向上」も実現するというストーリーです。時間をかけながら、日本の優位性が高まっていくと見ているのです。成長・発展が実現され、明るい日本が待っているようです。
前提がある
ビジネスの世界では自然淘汰も含まれており、インフレにおける給与アップを毎年のように実現できる企業だけが残るサイクルに入ったことを実感します。筋肉質になっていく過程で余分なものは排除する仕組みです。低金利時代、デフレ時代には、さほど機能しなかった仕組みが今後は正常に稼働するのです。これは、自然な形であり、もともとそのような仕組みで動いていたのを再度実感するときが来ています。
完全復活なのか
成長が止まっていた日本が復活するには、このような正常運転は避けて通れません。日銀の黒田前総裁は講演で「日本経済は完全復活」と早々に断言しています。「これまでのところ明らかに賃金と物価の好循環が回復したのは間違いない」と言い切っています。早い気もしますが、データ上では現在のところ回復基調であることには間違いありません。賃金と物価の好循環が今後継続できるのかがポイントです。
日本経済は完全復活、金融政策正常化は極めて当然-黒田前日銀総裁
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-02-06/SR929DT0G1KW00
インフレ率の指標は加速傾向
東京都のインフレ率の指標も加速していることがデータからわかっています。2025年1月の伸び率に影響している品目は
・新聞代(全国紙)
・男子靴
・外食(中華そば、ハンバーグ、ぎょうざ)
となっています。特に年明けの外食値上げは響いているようです。これらの品目が伸び率を加速させているのです。
都区部版・日銀基調的インフレ率の試算(2025/1)
~いずれの指標も加速~
https://www.dlri.co.jp/report/macro/413778.html
まとめ
インフレの時代は正常運転になりますが、経営の延命や先延ばしは通用しません。リーマンショック以降、経営に対して緊急措置が行われるようになりました。しかし、結果的にはインフレを併発しています。インフレになれば金利上昇は避けることができません。その金利コントロールができれば問題ありませんが、どこまで管理できるかは疑問符がついています。そんなタイミングであることだけは自覚しておきたいところです。
(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)
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