管理職になりたくない

管理職は『罰ゲーム』と表現されるようになりました。リーダーになることが罰を受けることと同じと感じているのです。これはなぜなのでしょうか。もともと、リーダーになることはステータスでした。リーダーになると、プレイヤーから外れてマネジメントだけする仕事になるからです。

しかし、現在ではプレイヤーから外れてマネジメントだけをするリーダーは少なく、大手企業でもプレイングマネージャーばかりです。そのため、リーダーに昇進すると、プレイヤーの仕事からさらに仕事が増えるだけになるのです。そのため仕事量が肥大化している現状があります。その忙しさの割にリーダーの手当が少ないと感じる人も多いのではないでしょうか。リーダーになれば、チームの成績の責任も問われながら、仕事が忙しくなるのにもかかわらず、手当がこれしかないのかと感じる人もいるのでしょう。ネガティブな印象を持っているのです。

管理職 罰ゲーム (日経ビジネス)
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/mokuji/00311/

プラスとマイナス

冷静になって、リーダーのプラスとマイナス面を考えてみます。主に次の内容になります。

◆プラス面
・意思決定の権限が大きくなる
・一般的に給与・賞与などの待遇が向上する
・スキルアップの機会が増える
・チーム全体、組織全体を見渡せる視点が得られる
・スタッフの成長を支援し、その成果を実感できる喜びがある
・リーダーシップを発揮する機会が増える
・自分のビジョンをチームに反映させやすくなる

◆マイナス面
・業務量や責任の増加によるストレスの増大
・長時間労働になりがちでプライベートとのバランスが難しい
・スタッフ間の問題や人間関係の調整に多くの時間と労力を費やす
・経営幹部と現場の板挟みになることが多い
・成果や数字に対するプレッシャーが大きい
・失敗した際の精神的負担が大きい
・自分の専門性を深める時間が減少する
・孤独を感じることがある(特に重要な決断を一人で下す場面)

このように、プラス、マイナスと両面があり、マイナスばかりではありません。特にスタッフの成長を自分のことのように喜べる人はリーダーを目指すべきでしょう。単に給与などの待遇面だけを求める人は、タイミングとしてリーダーには適任ではないと感じます。あくまでもタイミングなので、目指す内容が変わればリーダー適任になることもあるでしょう。

まとめ

管理職になる、リーダーになるのは、単なる役割であり、タイミングが合う人が担うべきです。スポーツの監督やコーチも同じです。永遠に監督、コーチをする人もいません。もっとも適任な人がリーダー職を実践するべきです。あとは、リーダーの職務内容を適正な内容に再構築していくことです。そのタイミングに来ているのかもしれません。不要なもの、省略できるもの、短縮できるものがあれば、修正し、輝けるリーダー像を描いていくことが今後の理想だと考えています。

(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazsine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳 運営 執筆 from2011