これから上がる

住宅ローンが変化します。変動型住宅ローン金利が4月から上がります。アップする金利は0.25%程度とされています。小さな金利アップですが、変動型住宅ローンが金利アップするのは、転換ポイントになります。今後も金利は上昇すると予想しています。日本の金利は「上げられない」という論調がありますが、本当にそうでしょうか。金利は市場によって形成されるものであり、永遠にコントロールできるものではありません。コントロールすればするほど無理が蓄積し、最後にはコントロールできなくなるのです。その文脈だけは知っておきたい部分です。

変動型住宅ローン金利、来月上げ:三菱UFJなど5行、0.25%程度 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO87621430X20C25A3EA1000/

以前から予測

住宅ローンの金利アップについては以前の記事「元に戻るのだが、その影響は」で取り上げています。その危惧が、現実になりつつあるのです。変動型住宅ローンの金利が上がっていくことは予測された内容ですが、実際に上がり始めるのには予想よりタイムラグがあります。あくまでも先回りして金利アップに対して対策しておくことが大切だと感じます。

誤解していないのか

最近家を購入した人にヒアリングしてますが、変動型住宅ローンを組んでいる人の中に、返済額は5年間一定なので、金利アップは問題ない、ととらえている人もいました。何割の人は「金利アップしても大丈夫」と誤解しているのかもしれません。たしかに、返済額は5年間一定なので問題ないのですが、元金の減りかたは違います。支払額一定でも、金利上昇分、元金の返済金額も減っていくのです。

3月の異常値

3月を振り返ると日本の長期金利(10年国債金利)が上昇し続けました。異常値のひとつだと認識しています。金利が上がるタイミングと3月が合わさると、国債の買い控えが発生するのはわかりますが、気分の良い状態ではありません。4月になれば金利上昇も落ち着くと予想されていますので、その点は確認したいと思います。4月にも金利上昇が続くようでしたら、異常値が続いていることになり、ある程度の注意が必要になってきます。

まとめ

小さな変化が積み重なると最後には大きな転換期を迎えます。現在は小さな変化が積み重なる時期でしょう。情報を収集すればするほど、将来の予測はだんだんと限られていく感じがしています。何が発生するのかわかりませんが、シートベルトだけはしっかりしておきましょう。

(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)

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