はじめに
4月1日は入社式。駅には新人さんらが集まっている様子が目に入ってきます。新社会人として第一歩を踏み出すとき、技術やスキルの習得に目が行きがちですが、長期的なキャリア形成において欠かせない資産となるのは「信用」だと考えています。今回は、新入社員の皆さんに向けて、社会人として成功するためのカギとなる「信用の蓄積」について、解説します。特に、言語化できる側面と言語化しづらい側面の両方から考察していきます。
信用とは何か
信用は、銀行口座のようなものと考えると理解しやすいでしょう。日々の行動や約束を守ることが少額の「入金」となり、それらが蓄積されて「信用残高」となります。十分な残高があれば、万が一ミスをしても「引き出し」として許容されますが、残高が少なければ一つのミスが大きな信頼喪失につながりかねません。仕事を任せられない人としてレッテルを貼られることになります。
そして何より重要なのは、この信用残高は短期間には築けないということです。小さな約束や締切を守るといった日々の行動の積み重ねが、やがて大きな信用となります。逆に、信用は築くのに時間がかかる一方で、失うのは一瞬であることを忘れたくはありません。
言語化できる信用の要素
信用蓄積のために取り組むことで言語化できる要素を考えてみます。
1. 約束を守る姿勢
最も基本的かつ重要な信用構築の要素は、約束を守ることです。納期や時間を厳守し、期待された成果を確実に届けることが信用の基盤となります。「少し遅れるかもしれない」と思ったら、その旨を早めに伝えることも誠実さとして評価されます
2. 正直さと透明性
できないことを無理に引き受けず、自分の能力や状況を正直に伝える姿勢は、長期的な信用構築において非常に大切。また、ミスや失敗を隠さず素直に認め、迅速に報告・対応することも、むしろ信用を高める行動となるはずです
3. 一貫性のある行動
言葉と行動の一致は、信用の核心部分です。「やります」と言ったことを確実に実行し、自分の価値観や信念に基づいた一貫性のある行動を取ることで、周囲からの信頼は着実に蓄積されていきます。かなり大切なところであり、なかなかできない部分でもあります
言語化しづらい信用の要素
信用には、明確に言語化できる要素だけでなく、暗黙的・感覚的な領域も存在します。これらは数値化や明示的な評価が難しいものの、人間関係や組織内での信用構築において非常に重要な役割を果たしています。
1. 直感的な信頼感
話し方や表情、態度から感じる誠実さ、その人の存在感から生まれる安心感など、言葉では説明しづらい「この人なら任せられる」という感覚は、長期的な信用においてしばしば決定的な役割を果たします。これは単なる印象ではなく、小さな言動や態度の積み重ねから形成される総合的な評価になります
2. 暗黙知としての信用
長期的な関係性の中で培われる相互理解や、言葉にしなくても伝わる意図や価値観の共有も、信用の重要な一部。特に日本の組織文化では、この「言わなくてもわかる」領域が重視されてきた傾向があります。今後は薄まっていくと思います
3. 情緒的・感覚的なつながり
共感力や思いやりから生まれる情緒的なつながり、危機的状況での判断への信頼なども、言語化しづらい信用の要素です。これらは、日々の何気ないコミュニケーションや、困難な状況での態度から徐々に形成されていくと考えています
信用構築のための具体的アドバイス
信用を着実に蓄積していくための具体的なアドバイスをいくつかあげておきます。知っておくだけでも有益でしょう。
- 小さな約束から確実に守る
会議の時間、提出物の期限など、小さな約束から確実に守ることを習慣にする - 常に誠実に対応する
たとえ答えがネガティブなものであっても、誠実に対応することが長期的な信頼につながる - 過剰な約束をしない
自分の能力や時間を考慮し、実現可能な約束だけをすることです。できないことはできないと伝えることも信用になります - 積極的にコミュニケーションを取る
特に問題が発生したときこそ、隠さずに積極的に報告・相談する。ここにスピードが求められています - 自己研鑽を怠らない
専門性を高め、常に学び続ける姿勢も信用につながり、支援される人になっていきます
まとめ
小さなことができない人は大きなことを達成できない、と言われています。そのために「今日からできることは何か」という視点で、信用構築を意識した行動をしていきましょう。技術やスキルは時代とともに変化しますが、信用という資産は、キャリア全体を通じて価値を持ち続けるものだと考えています。今後は、その価値は増大していくでしょう。覚えておいてください。
(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)
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