アンブロックの能力が問われる

ビジネスの世界では、リーダーシップについて様々な理論や考え方が存在します。統率力、ビジョン構築力、コミュニケーション能力など、リーダーに求められる資質は数多くありますが、実践的なスキルのひとつとして個人的に注目しているのが「アンブロック」です。

アンブロックとは何か

アンブロックとは、チームの進捗を妨げている障害を特定し、それを取り除く能力です。プロジェクトや業務が停滞するとき、そこには必ず何らかの「ブロック(障壁)」が存在します。具体的には、
・単なる情報の不足
・リソースの制約が発生
・社内の承認プロセスの弊害
・顧客からの連絡待ち
・技術的な課題
・他の部門でストップしており、部門間の調整必要
と複数のブロック要因があるのです。それをそのままにせず、これらの障壁を素早く見つけ出し解消するスキルの重要度が高くなっているのです。

アンブロックの重要性

スピードが遅い企業は作業スピードが遅いのではありません。プロセスの途中で停滞やストップしていることがあるのです。ひとりひとりの能力が高くでもスピードが遅い企業は、どこか「停滞」「ストップ」というブロックが存在しています。これを解決しなければ、進みません。そのため、アンブロックのスキルが必要となってくるのです。リーダーの中には、ブロッカーが発生すると、自分で解決せず、上長に委ねている人もおり、リーダーとしての実力不足を感じます。ただ、その部門の業績がよいときは実力不足に見えないのでやっかいです。

アンブロックを磨くには

アンブロックのスキルを磨くには、下記の能力を高めていくことです。
・本質を見抜く洞察力
・組織内の影響力
・障害予測
です。

本質を見抜くことで、停滞箇所がわかります。いわゆる「ボトルネック」と呼ばれる部分です。これが見つかれば、あとは解決するだけ。解決するときに、他の部門との調整が必要となることが多いので、組織内の影響力も持っておいて損はありません。また、アンブロックが磨かれてくると障害予測力も向上します。どこで障害が発生するのか。どのような状況で発生するのかがわかるようになるのです。

まとめ

大切なことは、「ブロック部分を放置しない」「問題はすぐに共有する」といった価値観を組織内に浸透させることでしょう。リーダーとして認められる過程においても、「アンブロック」の実力が問われると思います。停滞している部分を見抜き、解決できるリーダーとして信頼性が増加するでしょう。アンブロックについては、期間を決めて取り組み、成果を出して自信につなげてほしいと思います。

(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)

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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazsine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳 運営 執筆 from2011