組織内での協調性
組織の目標達成にはメンバー個人の協力と調和が不可欠です。しかし、「組織人」としての意識が低く、個人の都合を優先する「個人商店」的な考え方を持つ人が存在することは珍しくありません。あなたのまわりにも見かけるのではないでしょうか。特に40代50代のベテランであっても、このような傾向が見られることがあります。なぜなのでしょうか。どうして、ベテランであっても個人を優先させるのでしょうか。今回は組織内での協調性の課題について考察したいと思います。
組織人と個人商店の違い
「組織人」とは組織の一員として全体の目標や成長を意識し、チームワークを重視する人です。一方、「個人商店」的な考え方を持つ人は、自分の都合や価値観を優先し、組織のルールや方針よりも個人の都合を重視する傾向があります。自分の思い通りに仕事を進行させたいと思っており、ルールを逸脱することがあるのです。このような違いが生じる背景には、以下のような要因が考えられます。
- 過去の職場環境が個人プレーを奨励するタイプだった
- 組織の目標や価値観が合わない、合わせようとしない
- 協調性よりも個人の成果が重視される環境で長く働いてきた
- 個人の仕事スタイルや価値観が絶対であると考えている
組織ルールを守らない行動の背景
このような個人商店的な人の特徴として、批判だけ、代替案を出さないことが多い。組織のルールに対して「おかしい」と批判するだけで代替案を提示しないという行動パターンには、いくつかの心理的要因が潜んでいるといつも感じます。
- 実は代替案を持っていないので批判的なことしかしない
- 批判的なことで自分にとってマイナスなことを隠蔽する
- 問題点を見つけることは得意だが、解決策を考える能力が不足している
- 組織への帰属意識が低い、独立した方が儲かると考えている
対応策というより
このような個人商店の人に対応するとき段階があります。末期になってくると
・独立した方が儲かるので
と口に出すこともあり、独立と残すことを天秤にかけて交渉してきます。そんなときは「独立に向いている」と伝えることもあります。実際にチャレンジしたいのであれば、その道を体験するのもいいのではないでしょうか。独立しなければわからないこともあります。会社のブランドがない状態でビジネスが成立するのかは、体験しないとわからないでしょう。また、会社が負担している経費も自分で支払わないとわからないと思います。儲けだけに目が行く人ほど、収支計算を正確にできない事実があります。何事も経験です。
まとめ
景気がまわり出すと、部署によっては成績が伸びていきます。そんなとき、個人商店のような言動を取る人が発生します。目の前の儲けが自分ひとりで達成したと勘違いするタイミングです。独立すれば、この儲けが手に入ると誤解するのでしょう。特に営業系の仕事をしている人で、成績がトップクラスの人はそのようなことを考えるみたいです。その後、独立する人もいますが、このような目先だけで考えている人が必ずしも成功するとは限りません。その点は強調しておきたい部分です。
(下記動画は上記文章をAIで読み上げさせています。人の動きもAIが自動生成しており撮影はしておりません↓)
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