とりあえず

「とりあえずやってみる企業が勝つ」と言い始めました。しかも、最先端の研究をしている人の発言です。そこに時代の背景があるのです。なぜ、そのような発言になるのでしょうか考えてみたいと思います。

専門家予想外した

変化の速さが上がっているのが要因のひとつ。最先端の研究をしている人が見ても、「速すぎる」のです。想像していた内容が専門家でも外しています。ChatGPTが普及したときAI専門家が「AIは画像、映像は苦手です」と言っていました。その1年後、2年後には「想像以上の画像生成、映像生成AIが乱立」したのです。予想ができない状況を専門家ほど感じているのではないでしょうか。

変化対応策

そうなると、経営の長期的な計画を立てている間にも市場環境が変わってしまうことがあります。途中で計画変更を迫られてしまうのです。そんなときは、
「とりあえずやってみる」
アプローチが有効なのです。変化に対応するために考えられた施策が「とりあえず」なのです。

現状認識甘いのでは

現在でも、
・これはやっても意味がない
・それはやる必要がない
と新しい施策に対して反論する雰囲気がある組織は今後、厳しい局面が訪れるのではないでしょうか。現状認識が甘すぎるからです。自分のいる業界には関係ないと思い込んでいる状態が世の中より後退している可能性が高いのです。

結局のところ

やってみないと分からないことがある。そう認識しておくほうが有益な時期に来ています。新しい技術や新しいツールを活用する場合、実際に試してみることで初めて見えてくる課題や可能性があります。机上の空論で完璧な計画を練るよりも、小さな規模でも「とりあえずやってみる」ことで、具体的なデータや知見を得られるでしょう。

まとめ

とりあえずの結果を元に次のアクションを改善していく方が、結果的に成功に近づきやすくなると感じています。不確実性の高い時代は、とりあえず実践する人のところに正解が舞い込むと感じています。そのプロセスをものにするためにも、チーム内では「とりあえずやってみるか」という雰囲気をつくっていくことでしょう。

——————————-
スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazsine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳 運営 執筆 from2011