プロデュース
ビジネスにおいて、プロデュース力が問われる時期に来ています。リアルな場所に人を集めるための企画力が問われているのです。以前と同じ施策、イベントを行っているところは、集客力が落ちています。現場を確認しても、毎年恒例の販売企画の集客が下がっている事例を目にするようになったのです。これは、単に
・世相
・人の価値観
の変化が要因です。今回は、このような時代変化のときにおける、プロデュースの考え方について取り上げます。
10段階で考えていく
下記プロデュース10段階というフレームワークがあります。プロデュースするときの順番です。成功経験のある人が提唱している内容なので、最初は、このような他者のプロセスを身につけてしまいましょう。その後に、自分のオリジナルをつくっていくことになります。
他者のプロセスで重視することは、順番を守ることです。飛ばさないこと。なぜなら、欠かせないポイントが先に来ているからです。たとえば、コンセプトの明確化が2番目にありますが、これを後回しにはできないのです。また、あいまいなコンセプトのまま、進めてしまうのも失敗確率を高くしてしまう要因になってしまいます。
プロデュース10段階
①意志の確立=理念の設定
②コンセプト(概念)の明確化
③ストーリー・メイキング
④シンボルの設定
⑤基本構想(プラン、スケジュール、仕組み)
⑥基本設計(空間計画、運営構想、予算設定)
⑦問題点の究明と相互関係の確認
⑧実施計画 ⑨総点検
⑩実施設計、実行スケジュール、資金計画の確認
堺屋太一著「人を呼ぶ法則」より
重要ポイント
個人的な意見ですが、この10段階を見ると、①②③の部分に時間を十分に確保したいと感じます。意志確立、コンセプトの明確化、ストーリー・メイキングの3点が決まれば、残りのプロセスはスムーズに進むでしょう。逆に①②③が精度が低ければ、その後のプロセスに進んでも、立ち戻ってやり直しになる確率が高くなるのです。
まとめ
このように、10段階のプロセスにおいて、どこに時間をかけるのか、工数を割り当てるのかを最初に決めておきたい。この配分が成功のカギを握るでしょう。経験者は、プロセス進捗スピードや止まってしまうポイントが想像できます。経験が浅い場合は、バッファを取りながら、進めてみてください。
——————————-
『経営情報Web Magazsine ファースト・ジャッジ』運営執筆 藤原毅芳(fjコンサルタンツ) from2011