新規事業
スーパーマーケットの新規事業担当者になったとします。新規事業でミニ店舗を開発します。場所も決まりました。オフィス街の店舗で、近くには、コンビニもあり、お弁当チェーンもあります。ファーストフードもあるエリアです。スーパーマーケットのミニ店舗は、イオンの
・まいばすけっと
があり、参考にしています。まいばすけっとは今後倍増させる計画を発表したばかり。こんな条件でどのような店舗を開発していくのか、考えてみましょう。
差別化
お客様は他社店舗と比較します。そこに
・差別化
が必要です。スーパーマーケットの差別化は
・コストリーダーシップ
がメインであり、価格が安いことが売りになります。もちろん、品質も高くなければなりません。コンビニの収益源はお弁当などの惣菜。今回のスーパーの小型店舗もお弁当がメインに考えます。
価格はもちろん、コンビニより安く、しかも美味しい。そこしかありません。お弁当チェーン店との差別化も同様に価格差で考えます。しかし、大きな価格差は通常ならばできません。そこで思いきって
・無人店舗
にすることにしました。世の中には、個人のお弁当屋で無人店舗があるからです。不可能ではないでしょう。
後から参入なので
後から市場に参入するときは、
・他社が外せないポイント
に着目します。ここでは、店舗スタッフに着目。どこもスタッフがいる有人店舗。有人店舗はいきなり無人店舗にはできません。そこが他社の外せないポイントであり、弱点です。後から参入するときは、無人店舗で設計できます。ここに、大きな優位性を構築できる可能性があるのです。
事例
今回の内容は、事例があります。福岡発祥のスーパーマーケット「トライアル」が小型店舗を徐々に広げています。「トライアルGO」という店舗です。ネーミングは米国Amazonの無人小型店舗「Amazon GO」と似ています。このトライアルGOが無人店舗で格安のお弁当を提供中。
・ロースかつ重:税込329円〜
・上にぎり6貫:税込380円~、
・炙りにぎり盛り合わせ:税込399円
・海鮮漬け丼:税込399円
などとなっています。これを見たコンビニオーナーが「脅威です」と言っていたと報道されています。そうなるでしょう。
まとめ
スーパーマーケットのトライアルは最安値を掲げる店舗づくりで全国全国300店舗超になっています。安い理由は、1社購買だからです。1品目1メーカーだけにしており、仕入れ価格を下げることに成功しています。最近では西友を買収しました。また業界の中ではIT、デジタルに強い企業のひとつでもあります。新しい技術も取り入れながら、開発力のある企業だと感じます。コンビニは飽和状態ですが、イオンのまいばすけっととトライアルのトライアルGOは新しい市場をつくっていくのかもしれません。今後の注目です。
“安くて便利”がグッと身近に!今、注目の「トライアルGO」とは
https://www.trial-net.co.jp/mag/detail/15339/
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『経営情報Web Magazsine ファースト・ジャッジ』運営執筆 藤原毅芳(fjコンサルタンツ) from2011