稼働率の憶測
TSMC熊本工場の稼働率が2割だ、5割だ、と憶測が飛び交っています。日本の工場より米国にTSMCは工場投資するのではないか、とまで噂が流れています。公式の発表がないので、なんとも言えませんが、急な方向転換が発生している可能性は高いです。ただ、事実確認できていない内容なので、あくまでも予想です。
MRAMとは
半導体は、新しい技術が発明され、実用化されています。たとえば、MRAM。
MRAM(Magnetic Random Access Memory)とは、次世代半導体で、
・磁気の極性(磁気情報)で “1”と”0” を記憶する高速で高い耐久性を持った不揮発メモリ
になります。
特徴は、
・消費電力が劇的に低い
ことです。実際に、スマートウォッチに採用されており、1回の充電で1週間〜最大2週間程度使えるようになっています。
日本の企業が開発提供しているのも注目です。半導体の開発は国内ですと東北大学が中心。この企業も東北大学で研究開発された技術を社会実装するために設立されています。今後どの程度、実装されていくのか見逃せません。
求められるのは性能だけでなく
半導体は性能が求められていますが、その一方で
・消費電力
が問題になっています。
AIに関しては、このまま世界中でAIが利用されると、現在のAI電力消費量から試算すると、世界中の電力を全て消費する日が来てしまいます。消費電力に関しては、破綻する将来しかありません。
そうなると、消費電力が低い半導体の開発や、消費電力が低いAIが求められています。実際にAIでも消費電力の低いAIが開発されており、いずれ、
・ハイスペックAI
・消費電力低いAI
に分かれていくでしょう。
まとめ
半導体は、ブームであり、過熱気味です。AIと半導体の関係を見ても、AI企業において売上が急激に伸びていますが、利益が出たとは報道されていません。今でも赤字が続いていると言われています。半導体メーカーのNVIDIAはChatGPTのOpenAIに出資し、その出資されたお金を利用してOpen AIはサーバーを準備しています。サーバーにはNVIDIAが必要なので、結局はNVIDIAを購入することになります。このような、循環が行われているのを見ると、収益が出ない状態で過熱気味なのを実感しています。
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