発行部数推移

新聞好きには、あまり見たくないデータですが、現実は見るしかありません。新聞発行部数の推移データです。過去から減少傾向は続いていますが、そのスピードについても見ておかなければなりません。年齢による層では、若年層の購読率は低く、高齢になるほど購読率は高くなります。そのため、人口減少のスピードと同じように減少スピードが加速する傾向にあるのです。

データからわかること

データを長期で振り返ると次のようなことがわかります。

  • 2000年頃:
    1世帯あたりの部数は1.1部。全世帯が少なくとも1紙は購読し、さらに複数紙を購読する家庭も珍しくありませんでした。情報収集のソースとしてポジションを確立していた
  • 2025年現在:
    1世帯あたりの部数は0.4部まで低下。新聞を定期購読している世帯は「2軒に1軒以下」という状況

発行部数の推移

発行部数の推移も同じように長期で見ると次のようなことがわかります。

  • 過去25年間:
    2000年から2024年にかけて、総発行部数は約5,370万部から約2,661万部へと、ほぼ半減
  • 直近の減少率
    以前は年間1〜2%程度の減少でしたが、近年は年間6〜8%前後で推移。2025年10月の調査では前年比6.6%減となっており、毎年約170万〜240万部(中堅新聞数社分に相当する規模)が市場から消えている計算になります

まとめ

新聞購読はデジタル移行を施策として取り組んでいますが、実際には移行は進んでいません。デジタルだと「無料」でニュースサイトがあるので、それで良いのではないか、と感じてしまうのです。紙媒体とデジタルでは、お金を支払う感覚が違うのが要因。掲載されているコンテンツは同じなのに、支払う感覚が違うのはおかしいのですが、人の判断とはそのようなものです。

新聞の将来性は暗いと言う人もいますが、取材して記事にする行為は代替できないので、今後も残るでしょう。その記事をどのように届けるかはまだ進化が必要だと感じています。

新聞の発行部数と世帯数の推移
https://www.pressnet.or.jp/data/circulation/circulation01.php

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