金曜日の夕方に集中
会見が同時に3件行われていました。金曜日の夕方です。速報でライブ放送されていました。会見は金曜日の夕方に開催されることが多いです。なぜ、この曜日、この時間帯に会見が行われるのでしょうか。振り返りながら見ていきます。
それぞれの理由や意図と影響
それぞれの立場から、この時間に設定された戦略的な理由を考えてみました。
1. 日本銀行
日銀の会見は夕方の15:30〜が定例です。「日本の株式市場が閉まってから」が普通です。株式市場への影響を考えていることだと思います。 これはいつものことです。 今回はたまたま会合が金曜日になり、会見が金曜日になっただけです。
- 理由:
金融政策に関する発言は市場を大きく動かします。取引時間中に会見を行うと混乱を招くため、大引け(15時30分)を待ってから開始するのが通例
2. プルデンシャル生命
不祥事に関する謝罪会見が金曜日の午後という「週末の入り口」に設定されたのには、広報上の明確な意図が透けて見えます。クライシス・マネジメントのひとつです。金曜夕方に発表することで、土日の2日間を使って情報を寝かせ、月曜朝のビジネス再開までに混乱を落ち着かせる狙いもあります。時間戦略です。
- 理由:
金曜夕方のニュースは土日のレジャーや他の大きなニュースに埋もれやすく、月曜日の朝には「先週の古いニュース」として扱われる可能性が高まります。もしくはそれを狙って設定されています - 意図:
31億円という巨額詐取の問題を、できるだけ世間の関心から遠ざけたいという危機管理上の判断があったと考えられます
3. JR東日本
JR東日本の会見は、「山手線・京浜東北線の運転見合せ」の報告でした。原因は、作業員のミス。謝罪会見です。この運転見合せで交通機関がかなりストップし、空港への移動が遅れてしまった人もいるようです。知り合いも成田に向かう途中で電車が止まってしまい焦ったようです。
- 理由:
謝罪会見の内容だったため、金曜日の夕方に設定し、波及を小さくしようとしたと予想できます。 - 結果的な埋没
日銀とプルデンシャルの話題の方が大きいので、ほとんど記憶に残らなかったのではないでしょうか
意図的な「ニュースの飽和」
人は、情報によって影響されます。しかし、複数の情報が同時に流れてくると、その中でランキングをつけ、トップの話題だけ覚えるようになっています。今回は3件以上重なったので、埋没しやすかったのではないでしょうか。この状況は「情報のオーバーロード(過負荷)」が起きた状態といえるでしょう。
まとめ
移動中だったのでライブ放送で見ていました。結果的にはプルデンシャルの会見を中心に見ました。それだけ個人的には関心が高かったからです。これだけの不祥事の内容をどのように会見されるのかを注目していたからです。記者の質問も鋭い印象でした。ただ、これも複数のニュースが重なると埋没したり、薄まっていくのでしょう。そんなことを感じた金曜日でした。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆
