失敗の指摘と次への思考は違う
何かがうまくいかなかったとき、「それは間違いだ」と感じることがあります。そのこと自体は自然な反応。しかし、そこで止まる人と、先に行く人に分かれます。単に失敗を指摘しているだけなのか。それとも、想定外のことが起こったことを受け止めたうえで「では次はどうするか」を考えているのか。この二つは、まったく別モノです。そう考えています。
しかし、世の中を見渡すと、失敗を指摘するだけで終わる人のほうが圧倒的に多いと感じています。年齢を重ねるとそうなるのでしょうか。もしくは、
・環境が良かったところ
から
・限られた環境のところ
になった人は特に指摘だけの傾向があります。大手企業からの転職組はそれが多いようです。
・環境がない
・条件がない
・予算がない
・人がいない
などと指摘することに熱心。まあ、人生の浪費とでもいうのでしょうか。若手のスタッフから見れば、「カッコわるい」で片付けられそうです。
「指摘」は過去を向き、「思考」は未来を向く
思考は止まる習性があります。指摘で終われば、そこで思考停止。あとは、何も考えていません。だって、指摘したことで満足してしまうからです。指摘することが「カッコいい」という誤解もあるようですね。評論家のように、指摘することでモノゴトが成立するように感じているのでしょう。ビジネスにおいて、それはありません。指摘だけで成立することはなく、
・だれが解決するのですか
という問いを、投げかけられ、解決に導く人だけが賞賛される世界のはずです。そこを履きちがえると人生が変わってしまいます。
時代を変えてきた
歴史を振り返れば、時代の転換点はつねに想定外のできごとから始まっています。産業革命も、インターネットの普及も、パンデミックによる働き方の変化も、当時の常識からすれば「想定外」でした。想定外を否定し、過去のやり方に固執した者は取り残され、想定外を受け入れて次の手を打った者が新しい時代をつくってきたといえるでしょう。そこを否定される人はいないと思います。
企業経営も同じ。計画通りにいかないことは日常茶飯事であり、想定外が起きたこと自体は失敗ではありません。失敗があるとすれば、想定外に直面したときに「だれがわるいのか」だけを議論し、「次にどうするか」を議論しなかったら、それが失敗です。リーダーがまず問うべきは、「なぜ間違えたのか」ではなく、「ここから何ができるか」。その問いの立て方ひとつで、組織の空気は変わります。一気に変わります。
まとめ
「それは間違いだ」と感じたとき、立ち止まって考えてみてください。自分はいま、過去を裁いているのか、未来を考えているのか。失敗の指摘は簡単ですが、そこに次への意見がなければ、ただの後出しにすぎません。想定外を受け入れ、そこから次の一手を考える。その姿勢こそが、変化の時代を生き抜く経営の力だと考えています。
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スキマ時間に読めるビジネスリーダーのための『経営情報Web Magazine ファースト・ジャッジ』fjコンサルタンツ 藤原毅芳(fujiwara takeyoshi) 運営 執筆
