ハプティクスの技術とは
自動車に乗ると振動を感じます。
触っている部分から振動を感じるのです。
このような振動を人工的につくりバーチャルで再現する技術があります。
ハプティクスと呼んでいます。
Haptics/ハプティクスと呼ばれる「触覚提示技術」は、振動で”触覚”を人工的に作り出し、疑似的に再現する技術です。その“振動”は、繊細な感触や激しい衝撃に、今まさに触れているような没入感を生み出します。
https://www.sonypcl.jp/solution/haptics.html
スマートフォンでもハプティクスの技術は使われているのはご存知でしょうか。
iPhonesはホームボタンがなくなりましたが、画面下らか上に指をスライドさせるとホームボタンと同じことになります。
この指をスライドさせているときに振動があります。
あたかもホームボタンを押しているかのような錯覚に陥ります。
これがハプティクスなのです。
このハプティクスの技術が他の分野でも応用されようとしています。
離れていても手触りがわかる
遠隔でも触っている感覚がわかるので左官作業をリモートでできるようになるのです。
大林組が取り組んでいます。
500キロ先に手触り伝える 大林組、遠隔でも熟練工の技
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC252IV0V20C22A1000000/
左官作業は熟練作業のひとつ。
初心者だとムラができ仕上がりに差が出ます。
これを遠隔でできるようにしているのです。
「建設技能の遠隔再現システム」と呼んでいます。
今までは遠隔でロボットを操作するレベルでした。
これが操作だけでなく左官作業における感覚のフィードバックがあるのです。
表面の凹凸がわかるのが特徴です。
これによりミリ単位の精度で仕上げられる。
もし完成すれば現場に高度職人がいなくても作業ができるようになります。
まとめ
遠隔で動かせるレベルが高くなってきました。
高度化しています。
この遠隔操作や遠隔再現が実現する世の中になると技術者は高度な人しか残りません。
オペレーターであろうと、仕上げをする型であろうと高度な技術を持っている人だけが忙しくなる世界です。
すぐには普及しないでしょうがコスト面がクリアしたらすぐにでも広がるのではないでしょうか。
また通信技術の5Gは遅延なく操作できるので日本からヨーロッパの自動車を運転することさえできるようになっています。(下記動画)
世界中どこでも操作できる技術だけは整っていることだけは知っておくべき内容です。
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ビジネスリーダーのためのWeb Magazine ファースト・ジャッジ:4,775投稿目 fjコンサルタンツ藤原毅芳執筆